読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

高森美由紀「みさと町立図書館分館」~岡部さんが執着する甘い物。その理由は苦いものだった。。

2018-06-20 02:54:11 | 
高森美由紀「みさと町立図書館分館」読み終わりました。



いつも私がお世話になってる図書館



町の図書館で起こる出来事



自分もそこにいる気になって想像して


騒動を見守っている気持ちになったよ^^




契約職員の遥


役場の職員の男性岡部さん


役場職員で司書資格を持つ女性香山さん




この3人でみさと町立図書館分館はまわっている。




三十代半ばで未婚の香山さんは


体形を保つために食事に気を遣う。



一方20代後半(だと遥は思っていた)で未婚の岡部さんは


食事代わりに甘い物を食べていた。



深い話をしたことは無かった2人の


秘密を知ることになる遥




香山さんが岡部さんと結婚?!



その裏には


祖父母を安心させたいという香山さんの気持ちが。。




実家に帰りたがらない岡部さん



その理由が



「甘い物を食べる」という


岡部さんの奇行?とつながっていた




やる気のない仕事ぶり・・



子供のような絡み・・



そして



甘い物ばかり食べる




その岡部さんの家族との関係を知った時・・




「12年」その間に



遥は母を亡くし


父と共に生活を立て直してきた。




その長さを感じる。




そして・・




岡部さんが一番親に甘えたいときに



甘えられなかった。。




そんな継母との関係。。




その苦さを埋めるために



むさぼった甘い物への執着




一緒に実家を訪ねることになった遥




その帰り道に



岡部さんの温かさは



本当の





孤独



・・を知っていたからなんだと知る。





「ころんで ないて はらへって このよはそれほどわるくない」




そう思える余裕ができたらいいなと思う。




読者の私も思う。




遥の過ごしてきた時間


岡部さんの過ごしてきた時間



それはそれぞれ違うけど


何かのきっかけで



その時間を思ってみる。



それだけで


人との距離は


ぐっと縮まるのかもしれないよね。



そんなことを思った。



人の「変だな」って思っていたことも・・


知れば


納得できることもある。



見える物だけ見ていたんじゃ


それを感じるチャンスを失うかもしれない。



もっといろんな角度から見て


感じなければなぁ~と思いました。




自分が基準だと思っていたら・・



間違いなんだよなぁ。



雪深い町の


人の温かさ



いいよなぁ~。



滲みるなぁ




あなたもこれを読んで温まってみませんか












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