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吉永南央「青い翅」~蝶の羽に隠された「青」のヒミツ☆版画家「黒木」の作品と名誉を守るための仕組まれた演出?!

2018-06-01 02:36:29 | 
吉永南央「青い翅」読み終わりました。




ユリシスという青く輝く蝶をご存じでしょうか。


オオルリアゲハのことです。




そのメタリックブルーは


翅自体の色ではなく、鱗粉が


光のだけを反射するから青く見える




おぉ~!



そうだったんだぁ~。



まずはそのことにビックリしました。




版画家「黒木俊介」が



誰もを魅了する作品「ユリシス」を



親友「善如寺」に託し



その後失踪。。




それから18年その消息は分からなかった。





そして・・



18年後黒木は発見される!!




黒木がアトリエにしてた寺の裏庭から・・



白骨体で




そこには・・



黒木の名誉と作品を護るため



陰で動く者が




黒木が土の中で長い間眠っていたころ・・




新倉が。。



宮久保が。。



角張が。。






それぞれに思いを寄せていたところは



同じ場所だった



そして



善如寺を愛している「佐々木美鶴」が



黒木にしたこととは?!





黒木が見つからない間に世に出てくる・・



4枚の「ユリシス」




善如寺が持つのは



本物の「ユリシス」のはず。。




なぜ?



どこから?




ユリシスに魅せられた



黒木に関わる者たち。。




そして



新倉・宮久保・角張が



陰から全力で支えようとした



瑞穂





「右で泣いたら左で考えろ」



瑞穂のその言葉に支えられた3人







最初に出てくる



私立探偵の調査員の言葉



「これが許されるのかどうか私にはわかりません。」



それがのちにどうつながってくるのか?




先が分からず・・



どんどん知りたくなる。




新倉・宮久保・角張それぞれのゆくへが気になる。




そして



ユリシスを想像する




青が無いのに・・



青く光る蝶




それぞれの思いが



ユリシスの青を見せている




見て見たいなぁ




そのものを美しく見せるのは



本当は



そこに光を当てる努力を惜しまないものたちの



おかげなのかもしれないね。



そんなことを思いました。



















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