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好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「季節風・春~ツバメ記念日」~自分の過去と重なってナミダ。。~

2014-04-12 02:03:21 | 



重松清の「季節風・春~ツバメ記念日」読み終わりました☆



これは


春・夏・秋・冬・・とそれぞれ季節ごとにまとめられている短編集



今はもう


夏を読み始めています




それぞれの季節にまつわる話



読み終わった


この「春」




「めぐりびな」


娘が生まれて新しいお雛様が旦那さんの両親から贈られる。


新しいお雛様を飾るから


今までのお雛様を「めぐりびな」として供養して処分することに。


しかし


今までのお雛様は


特別で・・


処分することがためらわれた。



そのわけとは?





「球春」



地元から出たプロ野球選手。



町のヒーローだった野口。



しかし


戦力外通告されてしまった。



どこの球団からも声がかからず


身の振り方が決まらないまま故郷へ帰ってきた。



そんな野口に



中学の野球部のキャプテン川村は


野球を教えてほしいと野口に手紙を出す。



純粋に


野球がうまくなりたくてそう頼んだ。






野口は馬鹿にされたと思い激怒する。




川村はその後



野口をプロ野球選手にスカウトしたという人に会う。




話を聞いた川村は・・







「拝復、ポンカンにて」




カズユキは実家を出て


東京へ行く前日、



ぎりぎりまで家にいようと思い


夜行の切符を取る。



生まれ育った家



自分が出て行くのを両親は寂しく思うだろう。



そう思っていた。



しかし、



両親の反応はそっけないものだった。


せっかく夜行の切符を取って


最後の晩餐を家族でゆっくり・・



そう思っていたカズユキは拍子抜け。。



母はパートに


父は仕事。。



カズユキは一人寂しく夜行で故郷を離れる・・



そして


鞄を開けると


そこには!!






「島小僧」



ヒロシ・タカ・フミヤは島を出ていくことになった。


先輩のトオルはそのことを怒っていた。


それは寂しさの裏返しだった。


島には大きな橋がかけられ


島を巡っていたいたバス「島衆号」も


本土と島を往復していた「しまっこ丸」も


なくなってしまうことに。



トオルはしまっこ丸の船長になることを夢見て


船舶の免許を取った。



それなのに。



ヒロシは島を出ていくとき



トオルに頼み事をする。



それは~・・





「よもぎ苦いか、しょっぱいか」



40代になって


土いじりをするようになった。



今まではそんなこと考えもしなかった。



土の匂い・・


それは


母の匂いだったことを思いだす。



母に言ってしまった


思いだすと苦いセリフ。。



土の匂いとともに記憶が蘇る。






「ジーコロ」



担当する地区が変わった。


新人と二人車で流していた。


自分が昔一人暮らししていたところで


それを懐かしく思っていた。



当時のアパートはなくなり


マンションに。



寂しい思いをしていると


公園の公衆電話が目に入る。


「これはまだあった」



10円玉をいっぱい握りしめて


かけた電話・・



「ジーコロ」と


ダイヤルが戻る音。。







「さくら地蔵」



春になると


桜の花びらで埋め尽くされる地蔵がある。



まだ

この当たりでは咲いていないのになぜ?



その地蔵にはわけがあった。





「せいくらべ」



お嬢様・坊ちゃまと呼ばれてた姉弟。



しかし


狭い今の家に来た。



柱にあったしるし。


前に住んでいた子供の身長を測ったもの。



そこに立つ弟。



慣れない仕事に疲れ果ててる両親に代わり



弟の面倒を見る姉。



ガマンしていたものがあふれる瞬間。。





「翼を往け」






昼間からカップ酒を飲み線路に落ち


青年が助けようと線路に侵入。


河村も青年も死んだ。



そんな河村のことが気になった。



同世代だから?


自分でもよくわからなかった。



河村はどんな人生を送っていたのだろう?



実家を訪ね両親に会う。


友達として。






「お兄ちゃんの帰郷」



東京の大学に受かり一人暮らしを始めた兄。


しかし


その兄が東京電生活に挫折し戻ってきた。


父の期待を一身に受けた兄。


その兄に


父はまだ自分の夢をかけていた。



このまま故郷に戻ろうとする兄。



しかし・・






「目に青葉」


21年一人暮らしをしていた。


そんな「ひとり」に慣れてしまった。


結婚・・


できたらいいなぁ


そうは思っていた。



でも



ひとりに慣れすぎてしまった。



ブランコの隣同志・・


これなら上手くやれる。。


いえる?






「ツバメ記念日」



女性で初の管理職になった。


妻になった。


母になっても


上手くやっていく自信があった。



しかし!


子供は自分の思うようにはならない・・



自分の都合なんて考えてくれない。


熱を出す


保育園は預かってくれない


大事な仕事はある



全部ががんじがらめになって



身動きが取れない!!



悔しい



自分が情けない




読んでいたら・・


自分もナミダしてた。。




娘が小さいころ・・



心臓が痛くなった


顔面神経通になった



病名はつかない。。



検査しても悪いところは見つからない・・



でも


あっちこっちボロボロだった。



娘をいつも背中にしょって



ワインディング(ロット巻き)してた。



お客さんの合間にミルクをあげた。



娘が


急にぐったりして


けいれんして


病院で立て続けに6回



痙攣した



そのまま入院。



「死んじゃうのかな?」



そう思ったら泣けて。。




結局いろんな検査したけど原因は解らない。



けいれん止めを1年半飲んだ娘。



その入院の時以来けいれんはなく、



薬を止めてもう21年。




何事もなく元気でいる。



結婚もした。





ツバメ記念日は



父親が


娘にあてた手紙形式になってる。



娘の結婚の門出に



娘の子育て中の


母の・・


父の思い


それが詰まってる。



これから母になる娘へのはなむけ




自分の過去と重なって泣けてしまった





やっぱり


重松さんの作品はいいなぁ




では~


季節風・夏~僕たちのミシシッピ・リバー


読み終わったら


また感想書きますね






















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