読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

柴田よしき「聖母(マドンナ)の深き淵」~戦う子持ち女刑事「緑子」の強さ☆そして・・優しさ~

2015-08-27 03:39:41 | 



柴田よしき「聖母の深き淵」読み終わりました☆



これは


「RIKO」の続編だったらしいのですが



先にこっちを読んでしまいました。



だけど


これだけ読んでも違和感なく読めます。




「所轄刑事 麻生龍太郎」


「私立探偵 麻生龍太郎」



を読んでいたので



緑子(りこ)と麻生が前に知り合いだったことも知っていたし^^




知ってる名前が出てくるとなんかうれしい♪


・というのはシリーズの良さですよね






村上緑子



辰巳署 生活安全課



夫なし 1歳半の息子「達彦」の母




そんな緑子が出会う



磯島豊



覚せい剤取締法違反で引っ張られてくる磯島




見た目は女性



しかし



男のものはついている磯島



そんな磯島の身体検査をするため



城本刑事は磯島を裸にしようとする。




それを涙ながらに「婦警さんにおねがいします」



と緑子に懇願する磯島




城本の乱暴な扱いに反感を覚えていた緑子は



課はちがうが



それをかって出る。




磯島は



TSといって



身体は男だけど


心は女



そして


恋愛対象は「男」なのだという。





緑子はそれを聞き磯島のことをわかろうとする。




磯島の無実は証明される。



しかし


なぜ薬の受け渡し場所でうろついていたのか?



その理由を聞くと


友達をさがしていたのだという。



親友の「由香」が失踪して


その行方をさがしてるときに


ある雑誌に


磯島とおそろいの指輪が映った手を見つける。



そこが薬の受け渡し場所だったのだと。




磯島は


由香をどうしても見つけたいと緑子に頼む。



刑事である緑子には難しいことなので



私立探偵を探してあげると約束する。




緑子が元いた新宿署の小野寺に相談すると



元刑事で信頼のおける「麻生龍太郎」を紹介される。



緑子は


麻生龍太郎を知っていた。



できる刑事だった麻生。



刑事を辞めたことも


私立探偵になっていたことも知らずにいた緑子は



それに驚く




磯島に麻生を紹介して



由香の捜索は始まる。




すると



意外な事実が!!





城本が4年前にかかわった乳児誘拐事件。



あと一歩のところで



犯人は捕まらず



当時2か月だった乳児も未だに帰ってきていない。



その事件の母親



三津田 佐智子と



由香は知り合いだった





そして


ある倉庫で発見された「都子」の遺体



その死の真相・・



由香と都子もつながっていた?




そして・・


由香の失踪の理由。。




麻薬・・



やくざ・・




そして


次々に真相を暴いていく麻生と緑子・・



そして


麻生に隠された秘密。。





磯島や由香への優しさ・・



そして



理不尽なことへの怒り



悲しみ




子持ちの女刑事ならではの強さもみせる




上司との不倫で



左遷された緑子




情が深く



喜怒哀楽の激しい



そんな緑子だからこそわかる



そんな人の痛みや苦しみ





人として魅力的な女性





そんな緑子の強さを見せつけられるのが



終盤の



春日組の組長「山内練」に向けられた言葉






「失うものがない人間が一番強いっていう、


あれは嘘よ。失うものがない人間は、確かに滅茶苦茶に戦うわ。


そういう相手に小細工は通用しない。理屈も通用しない。


だけどね、そういう奴は要するに、勝たなくてもいいのよ。


勝必要がないの。負けて殺されたって何も気にしない。


だから結局、負ける。


失うものがある人間は滅多なことでは戦わない。


できれば逃げようとする。だから一見、弱く見える。


でも彼等が逃げるのは、彼等が知っているからなのよ。


戦いを始めた以上、絶対に勝たなければならないってことを。


もし彼等が戦いを始めれば、最後には勝つわ。


守らなくてはならないものを守る為に、失ってはならないものを


失わない為に、どんなことをしてでも勝つ。・・・


あの子に手を出したら、あんたは終わりよ。」






息子の達彦を守るためなら


山内を殺す!



そう言う覚悟でいった言葉。





山内をも黙らせる



迫力のあるこのセリフ





緑子の戦いぶりをとくとご覧ください。




きっと最後には緑子ファンになっていることでしょう





今度は「RKO」を読んでみたいなぁ
















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