読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保裕一「ストロボ」~地位も名声も得た。しかし・・自分には何が残ったのか?喜多川は自分に問う~

2015-08-29 02:05:39 | 




真保裕一「ストロボ」読み終わりました☆




面白かったです。



自分自身に重ねて読んでしまいました。




喜多川光司 50歳



プロカメラマン




キャリアを積み


名声も得た




しかし



無難に仕事をこなす毎日・・




そんな喜多川のもとに



個人からの依頼が。




20代前半の女性が



母を撮ってほしいと




喜多川が女性に連れられてきた場所は



病院だった。



母親に会った瞬間!



喜多川はその依頼を把握した。




「遺影」を撮るのだと。




その母親は懐かしそうに喜多川を見る。




「昔お世話になった」



と。



しかし


喜多川には覚えがなかった。




そして



それを思い出すのは・・



その母親の死後


娘の手の中に収まっていた


父親の「写真」をみた瞬間だった






喜多川は



自分の過去を



振り返る。




その瞬間☆



瞬間☆



ストロボに映し出された自分





自分が今ここにいる!





それを確かめるべく。





50歳・・



ちょうど人生を振り返るときなのかもしれない。




自分がしてきたこと



関わってきた人たち




今自分がここにいる意味





喜多川が自分自身の過去を振り返るシーンが



一瞬なのに



とても深く



そして




読み手に自分自身のことを突き付けられてるような気持ちになる




真保さんの筆の力なんでしょうね^^




夢は叶えたら終わりじゃない。。




悩みは尽きず・・




新たな苦難は続く・・





けど



それは夢を夢を叶えられたから




がんばれる





そんな気持ちになりました





















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