今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
定番配色④に使われる「緑の唐草」によく似ているのですが、緑よりも青に近い唐草です。青銅色とでも言いますか、定番にはない在庫限りの布地となります。実はすでに4足ほどが販売済みで、老若無関係にお選びくださる印象があります。
続いた暑さもちょっと一息か、今日の夕方からは肌寒さを感じる風が吹いています。確かにほっとする反面、これだけいきなり下がると気持ち悪さも感じますね。もっともこれで夏が終わったわけはなく、このあとも30℃超えがしばらく続きそうです。
「節電」が叫ばれる今夏、関東以西に暮らす方々の生活はどんなでしょうか。夜間でも30℃なんていう室内でひたすら耐えるわけにはいかなくとも、やはり節電・省エネは避けて通れぬ課題ですからね。
冷房家電は扇風機だけの角館草履実演席で、『私たちも今年はこんな感じですよ』と苦笑いされた東京のおじさまがいました。
先日物置を片付けていて、まさに今年にぴったりというモノを見つけました。50本くらいがダンボール箱に入っていたんですね。
草履職人となる前、ギフト業が生業の半分を占めていた時代です。お得意先へお中元パンフレットを配布する際に同封していたのが、この「うちわ」でした。製作したのは直近で七年前ですから、住所は「仙北郡角館町」になっています。住居表示なんかはどうでも構いませんから、早速実演席でお客様へ差し上げることにしました。
七年前の七月といえば、まさにお中元のピークで走り回っていました。いまでもときどきかつての仕事を思い出し、今の草履職人生活との違いについ笑ってしまうこともあります。
真夏の暑さに汗びっしょりの姿は同じでも、それに向かう心には若干の違いがありますね。
このうちわを配り終えたら、もうかつての仕事にまつわるものは何もないでしょう。それでいいと思います。
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