角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

まずは足もとから。

2010年10月12日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔四阡円〕
赤茶基調の洋柄プリントをベースに、合わせはレンガ色の洋柄プリントです。
同系色合わせの典型例ですが、洋柄から明るさを感じさせますね。こちらであれば年齢問わずお勧めできる気がします。

今日も『ちいさん観て来たのよ~』と、おばさまチームがお越しくださいました。総数5足のご注文も嬉しいのですが、角館へ足を運んでくださることで他にも消費が生まれます。まずは西宮家北蔵レストランでお食事をされましたね。これが最も嬉しい「ちいさん効果」なわけです。
それにしても、見ず知らずの方から『テレビ観ましたよ~』と言われると、なんかちょっと有名人になったようで照れくさいもんですね。

「ちい散歩角館編」が関東地区で放送される少し前、地元紙に角館草履が載りました。角館や草履のPRとは少し違って、新聞社が運営している住宅展示場の広告なんですね。著名でなくてもちょっと面白い作品を、そのイラストと共に掲載されています。西宮家での実演やわが家の連絡先などは一切触れてませんから、この記事が即ち売上に繋がることはないと思っていました。

それが昨日のことです。町内の30歳代と思しき女性が訪ねて見え、『実家の父から、新聞に載ってる角館草履を探してくれって電話があったんですぅ』。どうやら新聞に載った草履のイラストを見て、お父上自身が履いてみたくなったんですね。
こちらの女性は角館草履と言われても分からず、ずいぶんあちこちの知り合いに訊いて回ったようです。たいへんご難儀を掛けてしまいました。

そして今日、秋田市からひとりのおばあちゃんが私を訪ねてお越しです。『新聞読んで、なんとしてもこの草履見たくて探したんシもの~』。
詳しく聞くとおばあちゃんは角館のご出身で、秋田市へ転じて五十年とのこと。それでも角館には親類やらご友人がいらっしゃいますから、やはり角館草履の情報を得るためにずいぶん電話されたそうです。

首都圏から角館草履をお求めに来てくださることで、よもや天狗になるなどはありませんが、まずは足もとからしっかり知名度を上げなければいけませんなぁ。
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