角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

チームワークアート。

2009年10月28日 | 地域の話






今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
15種類の布地を集めた「寄せ集め草履」、文字通りの一点ものです。ワケの分からない雰囲気が、なんとも明るく楽しいと思います。ちょっと気になったのが、これまでもこうした草履を編むたび使ってきた「寄せ集め」という言葉なんです。あんまりイイ響きじゃないので、これからは「チームワーク草履」と呼びましょ。

「今日の草履」を見た似顔絵marikoさん曰く、『アートだんシなっ!』。
私はこれまで自分の草履を、「アート」という表現で考えたことはありませんでした。「形」を美しくというテーマはいつも心掛けていますが、こと「配色」にいたっては未だに自信の持てない領域なんです。子どもの頃から絵が下手で、鉛筆の下書きまではなんとか描けても、色を付けたとたん自分でもイヤになったもんです。

イイ機会だったので「アート」の意味を調べてみました。「美術」「芸術」というのはイメージしていたんですが、どうやら「技術」「技」も含まれるようです。となれば、確かに角館草履も「アート」の一部と言えますね。
立ち止まったおばさまが、『おや~、綺麗な草履だごど~』と言われたので、『これがアート草履なんですよっ』とお応えしてみました。自身慣れないせいか、ちょっと不自然な感じでしたね。

さて、草履コーナーを今日ひとまず撤収してきました。明日から一週間、草履もなければ草履職人もいませんし、そもそも草履コーナーを想わすナニひとつも残っていません。明後日30日から11月3日までの五日間は、草履コーナーにまったく別の「アート」が並ぶことになっています。それは「彫刻」なんですね。

「想nic-art2(ソニックアート2)」、仙北市及び周辺の出身者、特に若者たちで構成されたアート集団の展示会が、今年第二回を開催します。日本画・洋画・写真・似顔絵・彫刻、そして音楽。多彩な顔ぶれとその表現が、角館の五日間をアートで埋め尽くす企画なんです。
それこそ「チームワークアート」じゃないですかね。興味のある方は、ぜひこの機会にお訪ねください。

「アート草履」は11月5日再開です。

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