角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

消えていくお小遣い。

2009年02月22日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き〔四阡五百円〕
薄茶基調の纏プリントをベースに、合わせは茶色のいらかプリントです。こちらのベース生地も男性用を意識して仕入れました。「纏」ですからいかにも男性的ですしね。巻かれてしまうとゴチャゴチャした柄になってしまいますが、平生地を見てからだと雰囲気が分ると思います。こちらがその平生地です。




二日間ほど厳しい寒波がありましたが、今日あたりは気温も高めに戻りました。午後からは雨の一日、寒波で増した積雪もだいぶなくなりましたね。空から落ちるモノが雨か雪かで、累積される雪の量はまったく別の結果になります。事実上、いわゆる「冬」は終わった気がします。

ここのところ散策のお客様が多い理由は、ひとつにJRの乗り放題チケットがあります。新幹線を含めて三日間乗り放題1万2000円ですから、これを使わない手はありません。この部分だけは私も早く50歳になりたいものです。

東京からお越しのおばさまふたり旅、やはり乗り放題チケットをご利用でした。『日帰りするのよぉ、贅沢よねっ』と笑ってましたが、私が知るだけでもかなりの人数が「角館日帰り旅」を決行されています。まぁ、地方経済を考えれば宿泊のほうがありがたいのでしょうが、こうして日帰りでも角館へ行きたいと思ってくださる方が増えれば、それはそれでありがたいことと思いますね。

こちらのおばさまおふたりは、角館駅から一番に西宮家へお越しでした。草履をとても気に入ってくださり、それぞれお気に入りの配色をお選びです。
うちのおひとりが、『もぅ、最初のお店で予定のお小遣い使い切っちゃったわよぉ』。するともうおひとりが、『あらっ、あなた4000円って決めてきたの!?』。真面目に会話するおふたりの雰囲気がとても可笑しかったです。
でもほんとにお小遣い全額を草履に費やしたのなら、感謝して良いのかお詫びするべきなのか…。

世のお父さんたちはお小遣いを月額で決めている、あるいは決められているという方が多いようですね。幸か不幸か私にはそれがありません。と言うとなんか「使い放題」のような印象ですが、逆に何万円も予算出来ないと言ったほうが正解です。
毎月確実に必要とするのは、タバコ代と晩酌用の焼酎くらい、昼食は毎日弁当を作ってもらうので案外お金は要らないんです。

ただしこの二月、東京一泊、秋田市一泊、そのうえ飲み会が複数ありました。すでに出費した額はフツーの月の何倍です。今年はじめて冬実演を決行し、昨年までなかった売上が少しあったのが気を許したかも知れません。これを素直に反省し、これからしばらくは静かに働こうと思ってます。

少し積もった雪(お金)に空から雨(お酒)が落ちてきたら、すぐに消えてなくなりましたよ(苦笑)。

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