角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

あと六日間です。

2015年12月21日 | 実演日記






今日の草履は、仙北市内の女性のオーダー草履です。ご希望配色は「完全おまかせ」、そこで女性のイメージである「おとな可愛い」を表現してみました。本日引き取りにお越しくださり、『えーっ、こんな可愛いのをあたしが履いていいんですか~!?』。そういう言葉をおもわず口にするあたりが「おとな可愛い」と思うわけです。
気持ちも新たに元日から履き始めるとのこと。それもいいんじゃないでしょうか。

15日・16日と二日間お休みをいただきました折、お二人のリピーターさんがお訪ねだったそうです。お一人は秋田市のおばさまで、もうお一人が美郷町のおばさま。お二方とも本日再度のお訪ねをいただき、それぞれにオーダーを賜りました。生身の体ですから年中無休で草履を編み続けることは不可能とはいえ、お休みのところをお訪ねいただいたのは本当に申し訳のないことでした。

今年の草履実演も残すところ六日間です。お正月用の展示在庫にどのくらい編めるか分かりませんが、2015年の締めくくりとして出来る限りのことをやってみようと思っています。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-12-24 11:19:47
完全お任せ”自分が履いて良いのか?〔笑)”まるでシンデレラのガラスの靴。大切に思ってくれる職人さんの真心。このブログを読むと感動します。後4日でしょうか、本当に御疲れ様でした。座り続け、編み続け、”楽しくも”厳しい修行僧の様でもあります〔笑)。昨日、友人の初孫さんが母体で出産2週前に心停止、火葬の連絡。何故悲しみがあるのだろう、、、真っ青な空が、働く時間が救いだとありました。人の痛みは、本人にしか分からない。けれど何処かで想い、胸を痛めている人がいる、ふと角館の祭りを思い返しています。感動に救われます。一期一会
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当下一念 (草履職人)
2015-12-26 07:06:47
みきさん

そんなことがありましたか。
人生では思いも寄らない出来事に遭遇します。
これまで経験したことのない現実にぶつかると、
人は慌て慄き冷静さを失うことがしばしばです。
そしてときの経過と共に心身が落ち着きを取り戻すと、
詰まるところ目前の「やるべき」をこなしていくしか道は
ないのだと気付きます。

「当下一念(とうかいちねん)」。
一瞬、一瞬をよき形で終えることができれば、次の一瞬がよき始まりになる。
日々の草履実演も、広くは人生そのものもこれに
尽きるのでしょう。

いよいよ今日と明日で今年の実演納めです(^^)
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