今日の草履は、彩シリーズ23cm土踏まず付き〔四阡円〕
淡いピンク基調のとんぼフプリントをベースに、合わせはピンク基調の流紋プリントです。
とんぼシリーズ第三弾は、明るく可愛い草履にしてみました。お若い女性はもちろん、中高年のおばさまでももちろんOKと思います。可愛い平生地はこちらになります。
公開実演の話題で「食」は欠かせないテーマのひとつです。『和食の美味しいお店知らない?』とか、『稲庭うどんは角館の名産なの?』といったご質問が多いでしょうか。
「旅」と「食」、これは切っても切り離せない重要な要素ですね。
山梨県からツアーバスでお越しの四人様。もっとたくさんでお越しだったのでしょうが、武家屋敷近くの駐車場からフリータイムで西宮家をお訪ねのようでした。ご夫婦一組に、仲良しおばさまお二人連れです。
最初は四人で実演をご覧だったのが、ご夫婦一組は分かれて西宮家の中を散策に行かれました。残ったおばさまおふたりがその後も残り、うちのおひとりが草履をお買い上げです。
山梨と聞けば頭に浮かぶのは「武田信玄公」、おばさまへ『一年中観光が賑やかなんでしょ?』とお訊ねすると、『そうねっ、あんまり季節に関係なく来てるみたい』。
『もっと年をとってからですけど、全国の有名な武将の土地へ行ってみたいんですよねぇ』と言うと、『ぜひいらしてくださいなっ、冬だったら忙しくないんでしょ!? あっ、でも冬だと食べる物がないわねぇ。やっぱり葡萄の季節がイイわよっ』。
確かに葡萄は有名ですけど、山梨の冬に食べ物がないというのもねぇ。でもおばさまたちの言葉は嬉しいですね、せっかく遊びに来るんだから、土地の美味しいものを食べて欲しいということでしょうから。
そんなおしゃべりをしているところへ、さきほど散策に行かれたご夫婦が戻って見えました。ご主人が奥様を指して、『どうしても欲しいらしいよ~。オレだったら草履より旨いもののほうがイイんだけどねぇ』。口は悪くてもお人柄が良いのはすぐに分かりました。
私がご主人へ『お父さんは食い道楽ですか?』とお訊ねすると、『そっ、オレは旨いものがイイなぁ。今もガッコ蔵で買い物してたら、早く草履へ戻るってうるさいんだよぉ』。
奥様はそんなご主人の話を背中で聞きながらも、配色選びに夢中です。ふたつほど候補に挙げてご主人の意見を求めました。するとご主人、『履くのはお前なんだから、自分で選べばイイじゃない!?』。すると奥様、『台所履きにするんだから、あなたが嫌いな色じゃダメじゃない!?』。これに返したご主人、『台所で料理は見るけど、お前の足なんか見るわけないよ』。
草履職人も大笑いさせてもらいました。ご主人の食い道楽は、どうやら筋金入りのようです。
大阪府大東市からの団体さん、お昼ご飯は北蔵レストランのコース料理でした。関西人が40人も集まって食事している光景は、一瞬『ここはどこ?』の世界でしたね。楽しく大賑わいのお昼ご飯、料理が美味しくなければこうはいかないでしょ。
やはり「旅」と「食」はとっても大事なんですよっ。
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