角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

揺れましたぁ。

2008年06月14日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズMグループ24cm土踏まず付き〔4000円〕
赤基調のうさぎ&桜花プリントをベースに、紫を合わせた配色Ⅱパターンです。こちらも可愛い草履に仕上がりました。経験則から言えば、こうした配色は中年のおばさまがお選びになりますね。

発生からずーっと報道されている、「岩手・宮城内陸地震」。今日は双子が学校、三女は卓球の練習試合へカミさんの運転で出掛けました。私とフクだけが家に残り、ちょうど草履を編んでいたときです。いやぁ、揺れましたよ。
ひとまず外へ出て揺れのおさまりを待ちました。時間にして30秒くらいと思います。

角館は昔から地震に強いと云われてて、実際私が知る範囲では地震被害と言うのを知りません。秋田沖地震では多数の被害者が出ましたが、それは津波によるものでした。そのときも私は町内を運転中で、それほどヒドい揺れには思わなかったものです。それが今日は明らかに大きな揺れでした。速報によると角館は震度4だそうです。わが家は田んぼを埋め立てた造成地に立っていますから、それより揺れが大きく感じるのかも知れません。

秋田県北秋田市を会場に、明日から「全国植樹祭」が開催されます。これにまつわる逸話を先日のラジオで聞いたんですが、私の聞き間違いでなければ不思議な話ですよ。
昭和43年、当時の田沢湖町でこの植樹祭が開催されています。その直前に「十勝沖地震」が発生し、被害の甚大さから昭和天皇が植樹祭へのご出席を断念されたそうです。陛下のお手植えが実現されず、これを残念に思ったときの知事が皇居へ出向き、陛下が庭に植えられた一本の杉を秋田へ持ち帰ったそうです。もちろんその杉の木は今も田沢湖畔にあり、当時を知る人たちが思い起こしているというエピソードだったんですね。
明日の植樹祭へ陛下のご出席が叶うのかは分かりませんが、四十年も前の逸話がまた繰り返されたようでなんとも不思議に感じます。

今日の地震でも死亡者が出ていますし、その被害は甚大と言えるでしょう。植樹祭が滞りなく開催されることを願いながら、直面の課題は新幹線の復旧なんです。あさってから「大人の休日倶楽部」の乗り放題期間がはじまります。この春からお客様の数が心細い角館人の心は、今も続く余震のように揺れているんじゃないですかね。
私も間もなく実演再開を考えていた矢先でしたぁ。

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2 コメント

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震災お見舞い (masato)
2008-06-14 21:16:32
草履職人さん、こんばんは。

朝の報道番組を見ていたら、「緊急地震速報」ってテロップが流れ、東日本の地図が小さく映りました。北東北が赤くなっていて、注意を促しているのが分かります。
少しすると、ここさいたま市でもゆったりとした揺れがありました。

ニュースはすぐに切り替わりました。
でも、電話はまったく繋がりません。実家はもちろん、大曲の妹にも・・
こんなときは心配がつのります。

連絡がついたのは、午後1時過ぎでした。
実家のほうは、皆無事。
ほっとしましたが、大きな被害が出ていますね。被災した方々には心からお見舞いを・・・
不通 (草履職人)
2008-06-15 06:32:26
masatoさん、おはようございます。

そうなんです、電話がぜんぜんダメなんですよねぇ。
揺れがおさまってすぐテレビで確認して、だいたいの状況を把握してから家の中と外を確認して歩きました。二階の棚に上げてた物が少し落ちたくらいでしたから、少なくとも角館では被害はないなと安心したものです。

その後身内関係へ電話しようと思ったら、まったく繋がらないんですね。地元に暮らしているからこそそれほど心配ないのが分かってましたけど、遠方からの安否確認だったら心配度が増幅されますよねぇ。
災害伝言ダイヤルでしたっけ、あれ少し勉強しておこうと思いますよ。

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