角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

羨ましい冬。

2015年02月11日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き[四阡八百円]
同柄色違いをツートンで編んでみました。在庫作りが主なこの時季、デザイン的にも面白い草履を作りたいと思っています。今日の草履はプリント柄も綺麗ですし、紅白が縁起も担いでいます。綺麗で楽しくお洒落で縁起が良ければ、どなたにでもお勧めできますね。出会ったが吉日、一点限りの草履となります。

だいぶ春の兆しが見えてきたところ、一昨日と昨日は真冬に逆戻りの天気となりました。吹雪のうえに最高気温がマイナス3℃となれば、春を感じてしまった体に少しばかりキツかったです。それでも沖縄県や千葉県といった雪と縁遠い地方からお越しのお客様は、『も~、楽しくて楽しくてっ!』と大喜びのご様子。地元民に遠慮することなく、思う存分愉しんでほしいものです。

主に首都圏からお越しのお客様がよく話されるのは、『東京じゃ10cmも積もったらパニックですよ』。そんな映像が当地でも流されますが、確かに東京で10cmはたいへんな騒ぎですね。1月8日でしたか東京で積雪の予報が出され、朝からテレビはその話題に時間を割いていました。ちょうど仙台市を訪れていたときで、仙台も朝から雪が舞っていたものです。

車中のラジオで雪の情報が流れていて、仙台のラジオパーソナリティーが東京の降雪状況を話していました。『東京の様子をテレビで観ましたけど、まぁ仙台に比べたら大騒ぎすることもないですね』の言葉に、『あのぅ、仙台もたいしたことはないんですけどぉ』とラジオに向かってツッコミを入れたのは本心です。

二月も半ばに入ると、もう春は手の届くところまでやってきます。今冬は十二月に入ってすぐ根雪でしたから、いつもより長い冬を過ごしました。雪と縁遠い土地からお越しのお客様に喜んでほしいのは本心なれど、10cmでパニックになる土地が羨ましいのも本心です。雪が秋田の大地を潤すのも事実とは言え、1m~2mに達すると綺麗で楽しくお洒落で縁起が良いばかりではないのも事実であります。
コメント (2)
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