角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

支えて支えられて一万足。

2014年06月26日 | 製作日記




今日の草履は、彩シリーズ26cm土踏まず付き[五阡二百円]
和傘をベースに赤の唐草を組み合わせています。「和の粋」を表現したつもりですが、そればかりでなくなかなかお洒落に編みあがりましたね。「今日の草履」は岩手県八幡平市からお越しの女性が、ご主人へのプレゼントにお持ち帰りです。

年頭に当たり今年の目標といいますか、見込みについて当時のブログに触れていますが、六月も下旬に入って確実に言えそうです。販売累計一万足に到達いたしました。
平成十七年十月に初めて西宮家で草履を編むようになり、これが人様の前で実演するスタートでした。その以前から製作活動は始まっていて、当時の生業であった民芸品卸売の一部に草履もありましたが、完全に実演小売一筋となった十七年十月からの数量を累計しています。

スタートから三年弱は当時の生業と兼ねていたため、製作数は今ほど多くありませんでした。平成二十一年から本業に移行し、おおむね年間一千二百足を編み続けています。九年八か月での一万足が多いのか少ないのかは自分でも判断できませんが、草創期には思いも寄らない数量です。よくやったと自画自賛していいんじゃないですかね。

もちろんこれとて通過点。いきなり二万足を目標とするのは荷が重いですから、七月からも月産百足を丁寧に編み上げたいと思っています。
ひとまずここまで、延べ一万人に角館草履を履いていただきました。ご愛用者の体を支えて一万足、ご愛用者の声に支えられて一万足です。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げますm(__)m
コメント (2)
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