角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

初心者あれこれ。

2010年10月13日 | 実演日記


今日の草履は、彩シリーズ21cm土踏まず付き〔四阡円〕
黒地の桜プリントをベースに、合わせはエンジです。定番の「夜桜」を少し明るくした感じでしょうか。小さい21cmで編んだせいか、尚のこと可愛らしく見えますね。平生地はこちらです。




ここ数日、イ草材料をお買い上げのお客様が複数おりました。布草履の経験者でなんらかの草履台をお持ちの方は、いたずら半分で試したくなるんですね。最初の一足や二足で上手く編めるとは思えないにしても、イ草材料費500円で遊べると考えたら無駄遣いとも言えないでしょう。こんなときはいつも、『遊んでみてくださ~い』と見送ります。

昨日秋田市からお越しのおばさまも、『試してみようかしらっ!?』と二足分お買い上げでした。実演場面はちょうど土踏まずの部品を装着しているところで、『あら、その部品はどこに入ってるの?』。
私が『土踏まず付きは慣れてからですねぇ。初心者のうちは土踏まずを入れないほうがイイでしょっ』と言うと、おばさまは苦笑いでした。

でも最初の二足分で角館草履の面白さを感じ、その後もずっと練習を重ねて、いつか「土踏まず付き」まで編めるようにならないとは言えません。実際そこまで達した人も複数いますから、今後も“初心者”を大切にしたいとは常々思っているんです。

実は私も、とある“初心者”なんです。それは「禁煙」。7月から徐々にはじめた禁煙作戦でしたが、9月20日をもって完全禁煙に入りました。今日現在で三週間と少しですね。
9月20日は関東地区で「ちい散歩角館編」が放送された日で、なんとなくこれも縁かなぁと思ったりもします。

禁煙以前は一足編み上げるたびに一本吸っていましたが、今はただ実演席を立って軽く体操をするか、米蔵の周りをブラブラ歩いています。これを私は「ちい散歩」ならぬ、「ちば散歩」と呼んでいるんですよ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする