トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

エボラ疑惑患者は罹患していなかった。よかった!

2014年10月19日 | 国内
10月19日 エボラ出血熱の症状で、イスタンブルのハイダルパシャ・ヌムネ教育・研究病院に入院した患者は、エボラには罹っていなかったことが判明しました。

 Sabah

土曜、この患者が同病院に運び込まれると、病院当局はただちに緊急外来を閉鎖し、入院中の患者たちを他の病院に移送しました。疑惑の患者の親族たちは防御マスクを与えられ、隔離されました。問題の患者の診断結果はエボラには罹患していませんでした。

今週初めにも、コートジボワールから来たべつの患者がエボラ出血熱の疑いで、イスタンブルのアジア側ペンディクのマルマラ研究・訓練病院に入院しましたが、当局は、この患者の診断結果はマラリアだったと発表しました。

・・・外国人の出入りの多いイスタンブル、アフリカも近いことだし、厳戒態勢は結構なことです。


シリアの町コバニから迫撃砲弾がトルコ領内に飛んでくる

土曜、シリアの町コバニでのイスラム国(ISIS)とクルド民主連合党(PYD)の激しい戦闘中、少なくとも7発の迫撃砲弾が、シリア国境近くのトルコ領内に飛来し爆発したと、アナトリアニュースが報じました。爆発音はシャンルウルファ県の町スルチで聞かれました。

Sabah

ISISはまた、土曜、コバニの中心で、車の自爆攻撃を行ったそうです。アメリカ主導の連合軍も、コバニのISISをターゲットに空爆をつづけています。

ISISの戦闘員がシリアの町コバニを包囲し、9月19日、トルコ政府が国境を開いて以来、18万人以上のシリアのクルド人難民が、コバニからトルコ領内に入っています。ISISがイラク第2の都市モスルを制圧して以来、イラク軍もISISとの戦闘をつづけています。

国連によると、2014年1月から8月の間に、少なくとも2万4015人の市民が死傷しているそうです。


ボスフォラスの“津波”をなんとかしなくちゃ

この夏、大雨が降ったとき、イスタンブルのアジア側ユスキュダル界隈が“小さな津波状態”になり、市民を困惑させました。“津波”がまた起こらないように、イスタンブル市が工事を始めることになりました。

 Hurriyet
 
ミニバスがボスフォラスのフェリーと並んで“クルージング”という信じられないシーンは、今夏の大雨の後に撮られた写真です。6月の洪水の原因は、小さな津波だと専門家は言っています。

ユスキュダル区は、同区を流れる2本の小川、チャヴシュデレシとビュリュビュリュデレシの流れを修正する工事を始めると発表しました。130日間の工事で、2本の川に、排水装置と下水収集装置が付加され、周辺のインフラも改善されるだろうということです。


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シリアのクルド人難民がトルコから北イラクへ移動

2014年10月18日 | 国際
10月18日 北シリアの町コバネからイスラム国(ISIS)に追われてトルコに逃げ込んできたクルド人は18万人に達していますが、彼らが北イラクのクルド自治領に移動することになり、トルコはその移動にに助力しています。

 Sabah
 
北イラクのクルド自治領へ移住するシリアのクルド人たち


トルコの国境の町スルチに逃げ込んでいるシリアのクルド人たちのグループが、トルコとイラクの国境の町シロッピに移動し、国境を越えてイラクへ入国しました。移動のためのバスは、トルコの地元行政が提供しました。

難民の1人ニシュテヴァン・フセインさんは、「ISISに追われてコバネから逃げてきました。親戚が大勢殺され、危険が迫ってきたので、トルコに逃げてきました。北イラクには知り合いもいるので行くことにしました」と言いました。ムハムマド・アフメトさんは「イラクへ行くことにしましたが、コバネの戦闘がおさまったら、コバネに帰ります」と言いました。

トルコ政府はコバネからのクルド人難民のためにスルチにテント村を設営していますが、冬に向かって、さらに2万人収容できるキャンプを新たに設営します。トルコの災害・緊急管理局(AFAD)は9月以来、コバネへ46台の人道支援トラックを送っています。

AFADによると、トルコにはいま、157万5272人のシリア人が居住し、その中の22万人が、シリア国境近くのテント村その他の施設に暮らしているそうです。


新駐トルコ・アメリカ大使がアンカラに到着

新アメリカ大使ジョン・バス氏がアンカラに到着しました。10月18日、アンカラの空港で短いスピーチをしたバス氏は、トルコとアメリカは“長い友人であり戦略的パートナー”だと語りました。

 Hurriyet

「私はトルコを何度も訪れ、トルコを愛しています。いまここに暮らすことになって、たいへん幸せです」とバス氏は言いました。
9月17日、アメリカの上院は、50歳のジョン・バス氏を駐トルコ大使に任命し、10月7日、彼はワシントンDCで宣誓されました。彼が指名されたのは6月でしたが、上院は8月まで彼の指名を棚上げにしていました。

バス氏はシラキュース大学卒、2009年から2012年までグルジア大使を務めました。彼はフランス語とイタリア語を話し、2008年から2009年、イラクで地方再建の任に当たりました。トルコ大使に任命されるまで、バス氏はジョン・ケリー国務長官の特別顧問を務めていました。


エルドアン大統領が歴史的アフガニスタン訪問

エルドアン大統領と随行員が10月18日、カブールに到着、1日だけの歴史的サプライズ訪問を果たしました。アフガニスタンのアシュラフ・ガニ新大統領は軍事式典とともに、エルドアン大統領を官邸に迎えました。

 Hurriyet

エルドアン大統領は大統領としての訪問の6か国めにアフガニスタンを選びました。エルドアン大統領の副参事官イブラヒム・カルン氏はアルジャジーラに、これはトルコ大統領の初のアフガニスタン公式訪問になると語りました。

カルン氏はまた、「ISAFがアフガニスタンを去った後も、トルコは700人の兵士を派遣して、今後の国際的任務を果たすだろう」と言いました。「トルコ=アフガニスタン=パキスタンのトリオは、ふたたび接触し合うだろう。トルコ大統領はアフガニスタンに提案してゆくだろう」


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イスタンブルの森の建設計画にサリエル区が不許可

2014年10月13日 | 国内
10月14日 イスタンブルのサリエル区は、区内の「ファティフの森」にヴィラやショップを建設する計画を不許可にしました。

 Hurriyet

プロジェクトはビルギリ・ホールディングとドーウシュ・ホールディングの協力で建設される計画で、108戸のヴィラと、1万5000人収容のホール、ショップ、レストランを建てる予定でした。しかし、サリエルのシュクリュ・ゲンチ区長は、建設許可と森林免許を与えず、将来も許可することはないと明言しました。

プロジェクトが報道されてから、「ファティフの森を守れ」というプロテストが行われてきましたが、これでひと安心ですね。


「おれはジハーディストじゃない」と、髭をそるディヤルバクルの男たち

ジハーディストとまちがえられたくない男たちが髭をそりに駆け込んで、ディヤルバクルの理髪店は商売繁盛と、13日、イフラス・ニュース(IHA)が報じました。イスラム国に反対する先週の暴力的プロテストは、37人の死者と多くの負傷者を出す結果になりました。最も多く死者を出したのはディヤルバクルで、非合法のクルド労働者党(PKK)と、ISILのシンパと言われるヒズボラのメンバーが衝突したのです。

 Hurriyet

髭を生やしていたために、ISILのシンパとして告発されて群衆のターゲットになった人が何人かいたため、ディヤルバクルでは何百人もが理髪店に駆け込みました。

「ISILともヒズボラとも関係ない市民何人かが、プロテスト中、髭のために犠牲になったんです。1990年代にも同じようなことがありました」と、市内スル地区の理髪師イスマイル・カザクさん。「店へ来るお客さんの注文は、髭をそるか、髭のデザインを変えるかです」

・・・髭が似合う方、残念ですね。ジハーディストぽくないヒゲのデザイン考えないとね。

 
シリア=トルコ国境近くでイスラム国が自爆攻撃

 イスラム国(ISIS)の自爆攻撃者が、月曜、トルコ国境近くのクルド人の町コバネで、爆発物を積んだトラックを爆発させました。アラビア語でアイン・アルアラブという町コバネでは、ISISの戦闘員とクルド軍の激しい戦闘がつづいています。
 Sabah

コバネのクルド側幹部の1人イドリス・ナッサンは、「この自爆攻撃でクルド人戦闘員2人が負傷した。ISISは戦闘員が市内に前進するための道をつくるのが目的だったのだろう」と言っています。「彼ら(ISIS)は前進しようと懸命だが、われわれ人民防衛連合が撃退し…前進できなかった」とナッサンはロイターに言っています。

「人権のためのシリア監視団」は月曜、市内ではさらに激しい戦闘が起こっていると報告しています。アメリカ主導の空爆は戦闘員の前進を阻止できていません。月曜、コバネ南部をターゲットにした、アメリカ主導の空爆は少なくとも5回ありました。戦闘は東部にひろがり、ISISの戦闘員10人以上が死んだと、監視団は言っています。

ISISはコバネの町を占領し、北部イラクとシリアを統合しようとしているようです。

・・・彼ら、コバネを落としたらトルコ国境へ向かってくる気? 飛んで火にいる夏の虫って気もしますけど。
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シリアのキリスト教徒難民が暮らすイスタンブルの教会

2014年10月13日 | 国内
10月13日 シリアのキリスト教徒難民グループがあるイスタンブルの教会に避難しています。

 Hurriyet
 
イスタンブルの教会に暮らすシリアのキリスト教徒難民たち


イスタンブルのサマティヤ地区にあるメリエム・アナ(聖母マリア)教会は、地元のシリアク・コミュニティの教会ですが、いまシリアのアルメニア人とベルベル人難民を収容しています。

シリアク・コミュニティ財団のマネジャー、トゥルガイ・アルヌシュクさんはHurriyet紙に、「難民の数は増えたり減ったりしています」と言いました。「教会は難民の宗教や宗派に関係なく収容し、必要なものはすべて提供しています」

アルメニア・カトリック教徒の難民サイードさんは、「私の祖父は1915年、オスマン帝国によって、トルコ南東部の町クズルテペからシリアに追放されました」と言いました。「私たちはどこへ行っても、外人です。シリアは私たちの故国ですが、妻はすでにビザを取り、スエーデンに行きました。私もビザを待っています」

 Hurrriyet
 
サイードさんは教会でHurriyet の記者に“シリアのお茶”をふるまってくれました。


キリスト教徒の難民たちはここで1日2回食事をとり、教会の別棟に暮らし、近くの公園で時を過ごしています。Hurriyet 紙の記者が訪れたとき、ちょうど食事時間でした。メニューはレンズ豆入りブルグル(ひき割り小麦)、フムス(ひよこ豆のペースト)、野菜を刻んだ羊飼いのサラダ。

かつてシリア東部の都市アルハサカに自分のレストランを持っていたサイードさんは、いまイスタンブールの教会で調理の責任者を務めています。みなサイードさんの料理が大好きです。サイードさんのシリアのレストランは毎日1500人の客にサービスしていましたが、市街戦の虐殺の中で略奪され、破壊されました。

 Hurriyet

シリア人弁護士のラフドさんは、ランチを食べながら、100万人以上の同胞とともにシリアを逃れトルコに避難してきた話をしてくれました。アレッポー大学を出たラフドさんは、シリアで5年間弁護士をしていましたが、突然、戦争になって、すべてが終わり、ダマスカスとベイルート経由でイスタンブルへ逃げてきました。

「アルハサカへ向かっているとき、車を止められ、金を要求されました。払わなかった人はマシンガンで殺されました。安全も、電気も、水も、生活も、すべてを失いました」とラフドさんは言いました。「バシャル・アルアサドにも責任はあるが、私たちの国をめちゃくちゃにしたのは、外から来た連中です。暴徒の最初のターゲットはキリスト教徒でした」

3人のシリア人兄弟のミュージシャンが教会でシリアの歌を演奏していました。彼らはイスタンブルで、結婚式でトルコの人気民謡を演奏して、いくらか稼いでいるそうです。彼らもビザが取れたら、スエーデンに行くのが夢です。しかし、いつかは必ず祖国に帰ると言いました。

 Hurriyet
 
3人のミュージシャン兄弟とHurriyet 紙の記者


74歳のハシナ・ゲオルギオスさんもアルハサカから逃げてきたそうです。「シリアは私の国です。いつかは必ず帰ります」と言っています。58歳のゲオルゲトさんは、38歳の双子の息子たちとイスタンブルに来ました。「反体制派の戦闘員が人家を爆破し、シリアで暮らしていられなかったのです。眠っているとき首を切られた人もいると聞いて逃げてきました。外から来た人たちがすべてをめちゃくちゃにしたのです」

 Hurriyet
 
教会の前に立つハシナ・ゲオルギオスさん


・・・難民のひとりひとりにストーリーがあるのですね。


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「イスラム諸国は反ISISで団結するべきだ」イスラム協力機構

2014年10月13日 | 国際
10月12日 国連に次いで世界第2の国際組織であるイスラム協力機構(OIC)の青年フォーラムの事務総長エルシャド・イスカンダロフ氏が、イスタンブルで開催されたOICの総会で「イスラムの名を悪用している“過激グループ”に挑戦する戦略が必要だ」とスピーチしました。

 Sabah

イスカンダロフ氏は、若者たちがISISのイデオロギーに感化されるのを食い止めるためには、大規模な戦略を採用しなければならないと語りました。

「では、私たちはどうすればよいのか? あの特殊な集団には4つのタイプがいる。すなわち、復讐を求める者、冒険を求める者、自己実現を求める者、イデオロギーを求める者たちだ。私たちはこれら過激派を否定する戦略を開発しなければならない」とイスカンダロフ氏。

総会に出席したイラク人のエフシャン・アルハキンさんは、イラン国民の窮状を訴えました。「イスラム世界の支援はまだじゅうぶんとは言えません。150万人が家を追われているのです。トルコの支援は非常に重要です。人道支援も、軍事支援も」

OICの事務総長イヤド・マタニ氏は出席者たちに歓迎の意を述べ、イスラム世界の団結の重要性と、イスラム世界が直面している問題の解決を見出す必要を宣言しました。
総会では、45か国から出席した青年たちが、宗派間の衝突、暴力に傾く過激な運動、女性の権利、イスラム世界の教育などについて討論します。OICは4大陸にひろがり、57か国が加盟し、ムスリムの“穏健で平和的な大多数の人々”の声を主張しています。


トルコ人少女が物理学で国際的賞を獲得

トルコの少女イライダ・シャミルギルさんが、物理学で、70か国の若者たちが競う国際的コンテストで1位を獲得しました。ポーランド科学アカデミーが主催する高校生の国際物理学論文コンテストです。

 Hurriyet

彼女のプロジェクトは「マグネットを使用して液体の水位を決める」ことに関するものだとか。約5000の応募論文の中で1位を獲得したシャミルギルさんは12年生(高三)、以前、このプロジェクトをトルコ科学技術研究会議(TUBITAK)に送りましたが、評価を得られなかったそうです。

このコンテストは物理に興味があり、自身の物理研究を行いたい高校生を対象にしています。「ノーベル賞への第一歩」といわれ、若い物理学者たちの夢を育んでいますが、スエーデンのノーベル財団にはまったく依存していません。


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「トルコはシリア反体制派の訓練と軍備を支援する」アメリカ

2014年10月11日 | 国内
10月11日 「トルコはシリアの穏健な反体制派の訓練と軍備を支援することに合意した」と、アメリカ国防省は言い、アメリカ軍チームが来週、この件を討議するためアンカラを訪れると発表しました。

 Hurriyet
 
アレッポー北部戦線でISILと戦うシリア反体制派。装備がこれでは、ちょっとかわいそう。


「トルコはシリアの穏健反体制派への訓練・軍備の支援に合意した」と国防省のスポークスウーマン、マリー・ハーフ氏が記者団に語り、イスラム国(ISIL)と戦うための連合を組織する任務を負った上級官僚2人がトルコを訪れると言いました。「アメリカ国防省のチームが来週、アンカラに赴き、計画を練るでしょう」


トルコには50万人の統合失調症患者がいる

トルコには少なくとも50万人の統合失調症患者がいると、10月10日の世界精神保健デーに、トルコ精神医学協会(TPD)がが発表しました。その声明によると、世界の統合失調症患者の半数は必要な医療ケアを受けていないが、トルコではもっと多いだろうということです。

 Hurriyet

「トルコでは政界を含むすべての社会で、精神障害の発生を防ぐ予防的精神保健のコンセプトを採用するべきです」とTPDは言っています。TPDはまた、患者、家族、医療関係者が精神障害を報告する必要があると言い、最優先課題は新しい精神保健法の制定であり、机上に置かれたままの政策を実践することだと訴えています。

TPDはリハビリ中の患者を雇用すること、また、暴力のない、包容力のある社会をつくることも重要だと言っています。


古代ローマの村の集団墓のナゾ調査中

古代都市ピシディア・アンティオキアの3つの地点で集団墓が発見され、研究者たちはそのナゾを解こうと、24体の人骨を調査中です。

 Hurriyet

南部ウスパルタ県ヤルヴチ地区に位置する遺跡は、キリスト教の生まれた土地のひとつと考えられてきました。その古代ローマ遺跡にある2つの竪坑は食物を貯蔵するために使われていたと思われていましたが、昨年、2つの竪坑から集団墓が現れました。

今年もまた、この遺跡でもう一つの集団墓が見つかり、24人分の人骨はいま、ブルドゥル・メフメト・アキフ・エルソイ大学の研究者たちによって検査されています。人骨は6~9世紀に伝染病で死んだ人々のものと思われます。

発掘隊長メフメト・オズハンル教授は、遺体に刃物の跡が見られないと言っています。「おそらくこれらの人々は伝染病で死に、遺体は手当たり次第に冷却用の坑に投げ込まれ、石と土で覆われたのでしょう。今年、新たに見つかった3つの坑のひとつも集団墓でした。人骨は3歳くらいの子供を含む5人の家族と思われます」


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トルコ軍戦車がぞくぞくとシリア国境へ

2014年10月11日 | 国内
10月10日 シリアの国境の町コバネでは、イスラム国(ISIL)とシリアのクルド人の戦闘がつづ木、トルコ国内でも緊張が日に日に高まっています。

 Hurriyet

10月10日、10数台の戦車を含む軍の車両団が、厳戒態勢の中、欧州横断自動車道を通って、西部から東南部へ移動していきました。移動中の戦車群が、北部の町ボルのショッピングモールの前に停車したときは、その不調和な眺めが人々の目を惹きました。


「最近の反ISIL騒動で死者は37人に達した」内務相

トルコ国境に近いシリアの町コバネがイスラム国(ISIL)の戦闘員に包囲され、あわや陥落かという状況です。コバネの住民のほとんどはクルド人なので、トルコのクルド系の人々は、トルコはコバネを助けるべきだ、政府の無関心は許せないと怒り、これに反対する集団と衝突し、このところ、各地で暴動化して死者まで出る騒ぎになっています。

 Hurriyet
 
 10月8日、イスタンブルで、機動隊とプロテスターの衝突


コバネのクルド人を支持しようというプロテスターと、これに反対する集団の武力衝突で、「10日までに30人以上が死亡、1000人以上が拘束された」と、エフカン・アラ内務相が発表しました。「10月7日以来、35の県でこの種の事件が起こり、31人が不幸にして命を落とした。その多くは反対派の集団との衝突による」

その後、入院中の負傷者が死亡して、死者数は警官を含めて37人に達しました。「10日夜、東部アナトリアのビンギョル県で、警官2人が死亡、警察署長も重傷。暴力行為に加わった者たち1024人が拘束され、うち58人が逮捕され、目下取り調べ中」ということです。

212校の学校を含む1100戸の建物・・・67戸の警察の建物、25戸の役所、29戸の政党の建物、トルコ赤新月社の血液供給センター、780戸の市町村建造物、1100台の役所の車両、救急車、警察車両が、衝突中に損傷・破壊されました。

・・・キチガイ集団イスラム国のとばっちりで、人が死んだり、経済的損失を出したり、ナンセンスですね。アタマ冷やしてください。


エーゲ海の島ボズジャアダの都市化計画に住民投票

以前から論議の的になっているボズジャ島の都市化計画について、ボズジャ島のハカン・ジャン・ユルマズ区長は、都市計画相が提案した住民投票というアイディアを歓迎しました。ボズジャ島はチャナッカレから近いエーゲ海に浮かぶ小島ですが、最近、最後の楽園として人気上昇、訪れる人も増えています。

 Hurriyet
 
島のお城から見たビーチ


島の都市化プロジェクトとは、島の90%の土地に、新たに“ブドウ畑ハウス”と“農園”を建設するというもので、すでに公式認可が下りているのですが、住民の反対でもめてきました。このほど、イドリス・ギュルリュジェ都市計画相が住民投票を行うことを提案し、住民がこの計画を不服とすれば、島のために必要なことをすると約束しました。

「島の都市化に反対する請願は、これまでに1000件以上提出されています。島民は住民投票に賛成しています」とユルマズ区長は言っています。「島の都市化プロジェクトは、最初から一般島民と区とNGOの意見を聞けばよかったのです。区は島民の決定を待ちます」

「私たちは建設プロジェクトを全面否定しているのではありません。ただ、都市化計画には島を損なう危険があると思うのです。私たちは計画の修正を求めているのです。都市計画省は修正に賛成してくれると思っています」

・・・ボズジャ島は、私、2度も訪れている大好きな夢の島です。区長さんも住民の方々も、島を守るために頑張ってくださいね。


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トルコは米軍にイスラム国に対する空爆強化を要請した

2014年10月08日 | 国際
10月8日 トルコはコバネの陥落を阻止するために、北部シリアのイスラム国(ISIS)戦闘員に対する空爆を強化するようアメリカに要請したと、ヤルチン・アクドーアン副首相が10月7日、声明書を発表しました。「政府は昨夜遅く、より活発かつ有効な方法で空爆を強化するようアメリカ当局に要請した」

 Hurriyet
 
シャンルウルファ県の国境の町スルチを巡邏中のトルコ軍戦車。国境のすぐ向こうがコバネである。


トルコのクルド系政党は、この期に及んでトルコ政府はなにもしないと批判しましたが、アクドーアン副首相は、トルコはこの地で膨大な人道支援を行っていると反論しました。「トルコがなにもしていないなど、とんでもないまちがいだ」と副首相。

「トルコはコバネがテロ組織の手に落ちないよう願っている。テロリストたちは、人々の平和を脅かす暴力と破壊は決して黙認されることはないと知るべきだ」副首相はまた、今日、ダウトオール首相の下で安全保障会議が開かれると発表しました。

「国際社会は、イスラム国の手に落ちようとしている国境の町コバネを守るために、ただちに行動を起こすべきだ」と、国連のシリア危機のための平和特使スタッファン・ミストゥラ氏は声明を発しました。


犠牲祭中の交通事故死68人。楽しいはずのバイラムが・・・

犠牲祭中の交通事故で今年も多くの方がなくなったりケガをしました。バイラム(お祭)の休暇には一刻も早く故郷に帰って、家族と楽しく休暇を過ごしたいと思う人たちが、どっと幹線道路に溢れ、ついスピードを出し過ぎるのが原因です。

 Sabah

4日間の休日の前夜の10月3日は、西部トルコから内陸の故郷へ帰る人々がどっと道路にくり出しました。昨日、までの死者数68人。重傷者を考えると、もっと増えるかもしれません。

トルコ警察も例年のことですから、交通事故に注意の警告はしつこく出しています。犠牲祭中は交通係の警官は休みなしで働き、交通係以外の警官も交通取締りにあたっています。にもかかわらず、犠牲祭中、1日平均12人が亡くなっています。全国一、人口の多いイスタンブルにつづく道路は、祭の始まりと終わりに大渋滞になります。

今週末も、犠牲祭休暇と有給休暇を合わせて長い休暇をとった人々の帰宅ラッシュが起こるだろうと予想されます。


イマーム(導師)が人妻と逐電して、3年後、ボコボコにされた

西部サカルヤ県アクヤズ地区で、もとイマームが姦通したとして、何者かに裸にされ、殴られたそうです。

Hurriyet

55歳、5人の子の父親であるイマーム、A.G.さんは、3年前まで、ここのモスクで人々に説教をしていましたが、所在不明になり、10月6日、犠牲祭の休暇に、3年ぶりにアクヤズに帰ってきました。

もとイマームは地元の茶店にたむろしていた人々に見つかり、何者かによって、裸にされ、縛られ、殴られて血まみれにされてしまいました。イマームはサカルヤ教育研究病院に運ばれました。彼は3年前、3人の子持ちの人妻とアクヤズを出奔し、地元の人を呆れさせていたのです。
地元憲兵隊がいま、犯人を見つけるため調査中です。

・・・イマームはイスラムの信徒を導く人。金曜にはモスクでお説教もします。とんでもないイマームですが、彼をボコボコにした犯人は人妻の夫たちかな。もしかして、イマームの妻の実家の人たち? 彼に名誉を傷つけられた人たちとその同調者が仇討ちしたんでしょうね。3年たったから、もう大丈夫かななんて、甘い甘い。


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「トルコ領事館人質の解放はイスラム国との交換だった」タイムズ紙

2014年10月06日 | 国際
10月7日 モスルのトルコ領事館員ら49人が、イスラム国に101日間、人質にされた後、9月20日に解放されたことはご存じのとおりですが、この解放と交換に、2人のイギリス人を含む180人のジハーディストがイスラム国に引き渡されたと、タイムズ紙が報じました。

 Hurriyet
 
9月20日、解放されたトルコ人人質はアンカラ空港で歓迎を受けた。


交換で解放された180人のジハーディストの中に、イギリス国籍の18歳のジャバズ・スレイマンと26歳のヒシャム・フォーカードがいて、イギリスの対テロ当局が取り調べ中だと,同紙は報じています。

タイムズ紙は交換されたジハーディストのリストを手に入れたそうで、その中には、フランス人3人、スエーデン人2人、マケドニア人2人、スイス人1人、ベルギー人1人もいるそうです。トルコは彼地の部族や他の武装集団とコンタクトし、取引を達成したと、タイムズ紙は報じています。

・・・イスラム国と交換交渉があったと言われていましたが、やっぱりホントだったようですね。


トルコ陸軍司令官が国境の町スルチを視察

トルコ陸軍司令官フルシ・アカル将軍が、10月6日、南東部シャンルウルファ県の国境の町スルチを訪れ、シリア側からの脅威に対して配備された軍を視察しました。

 Hurriyet

アカル将軍は第3国境大隊司令部で指令を与えた後、ミュルシトプナルの国境に配備された軍を訪れ、犠牲祭の祝いの言葉を述べました。その後、将軍はシリアの町コバネが望める丘に登って、双眼鏡でコバネの戦闘を見つめていました。

国境軍備を増強したトルコ軍は、ミュルシトプナル近くの丘に25台の戦車を並べています。重要な地点には榴弾砲と大砲を配置し、巡邏活動も怠りありません。治安部隊は市民や一般車両の防備にも努めています。


10万匹の海ガメがトルコの南海岸で孵化した

海ガメの巣ごもりシーズンが終わって、10万匹の赤ちゃんガメが南トルコのトルコブルーの海にやってきたと、メルシン大学の副学長ギュロル・エメクダシュ博士が、9月6日、ドーアンニュースに語りました。「メルシン県の6つのビーチでは、昨年より多くの海ガメの赤ちゃんが見られました」

 Hurriyet

この地方では、海ガメは6月に巣にこもり、その後の45日間に孵化が始まります。「私たちはこの12年間、アラタ海岸で研究をつづけてきました。私たちは毎年200個の巣を観察しますが、今年は210個を観察しました」と、メルシン大学のセラップ・エルゲネ教授は言いました。

今年、カザンル海岸で生まれた670匹の赤ちゃんガメは、無事、海まで行進しました。大学のチームが、緑海ガメの産卵場であるビーチを清掃しました。エルゲネ教授は海岸にプラスチックボトルやビニール袋を捨てないように警告しています。海ガメたちがプラスチックをクラゲとまちがえて食べようとし窒息死することがあるそうです。


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トルコの国境の町の人家に迫撃砲が当たった。4人負傷

2014年10月05日 | 国内
10月6日 北部シリアではイスラム国(ISIL)とクルド軍の戦闘がつづいていますが、10月5日、国境を越えて飛んできた迫撃砲が、トルコの国境の町の人家に当たって、4人が負傷しました。迫撃砲は午後1時20分頃、シャンルウルファ県のスルチ町の人家に壁に当たり、爆発しました。家はシリア国境から2キロの近さです。

 Hurriyet
 
「おい、大丈夫か?」とのぞきこむ近所のおじさん


家にいた4人が爆弾の破片と石で負傷し、スルチ国立病院に運ばれました。最近の戦闘はクルド人が住むシリアの町に集中し、街から上がる砲煙がスルチからも眺められます。

戦闘が激化する中、トルコ当局は国境の2村キュチュクケンデルリとビュユクケンデルリに、安全のための避難命令が出ました。
記者たちにも、スルチ方面の国境近くから撤去するよう指令が出ています。


山羊が屋上から落ちてきて、13歳少年死亡

南東部のディヤルバクル県で、10月3日、犠牲祭に屠ろうと買っておいた山羊が、6階建ての建物の屋上から落ちてきて、13歳の少年が死亡しました。

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ヘヴァル・ユルドゥルム君の父メフメト・ユルドゥルムさんは、犠牲祭のために買った山羊の適当な置き場がなかったので、住んでいるアパートの屋上に置きました。山羊はフェンスを飛び越え、アパートの前で友だちと遊んでいたヘヴァル君の頭上に落ちました。少年は病院に運ばれましたが、助かりませんでした。

事件の調査を担当した検事も、前代未聞の事件だと言いました。メフメト・ユルドゥルムさんは息子の死を悲しみながら、「この事件については、言うべきことばがない」と言いました。「検事さんも、こんな事件は世界で初めてだろうと言っていました」

・・・山羊さんとしては、フェンスを飛び越えたら逃げられると思ったのでしょうね。それにしても、落下してくる山羊の真下にいたとは、ヘヴァル君も運が悪かった。お友だちもびっくりしたでしょうね。山羊をつないでおけばよかったんですよ、お父さん。



「イスラム国と動物を屠る人は同じ」という歌手の発言に論争起こる

「人々の首を切るイスラム国(ISIL)の戦闘員と犠牲の動物の首を切る人たちは同じじゃないの」というトルコ人歌手の発言に、犠牲祭中の国内で論争が起こっています。

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「私に言わせれば、ISILと、罪のない動物ののどをナイフで切る人たちは、気持ち的に同じレベルだわ。だから、私はISILに驚いていない」と、トルコのポップ・ミュージック・シーンの有名歌手レマン・サムさんがツイッターに書きました。

この発言に、ビュレント・アルンチ副首相を含む多くの人々が反発。アルンチ副首相はサムさんを“憐れむべき人”と非難しました。「ムスリムは犠牲とはなにかを、預言者アブラハムの物語を知っている。私はこの憐れむべき人を非難する。彼女は犠牲というものと、人間とは思えない連中の行為をいっしょにしている。彼らはムスリムとは言えない処刑者集団です」と、副首相は10月5日、ブルサのAKP(公正発展党)の集会で支持者たちに言いました。

AKPのギョクチェン・オズドオール・エンチ議員も、サムさんの発言を非難し、彼女に宗教の意義と信仰を尊重するよう促しました。


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