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トルコの海外派兵と外国軍のトルコ国内配備を国会で検討

2014年10月01日 | 国内
10月1日 トルコ政府はイスラム国(ISIS)に対する国際的軍事作戦に貢献するために、イラクとシリアへの派兵の認可を国会に求めようとしていますが、この動議には外国軍のトルコ基地使用も含まれるだろうと、ビュレント・アルンチ副首相が語りました。

Sabah
 
政府のスポークスマンであるアルンチ副首相


「政府が議会に提起する動議は、現在と未来のテロの脅威を理解し、対処しようということだ」と、政府のスポークスマンであるアルンチ副首相は、9月30日、記者団に語りました。議会に提起される動議には、トルコ軍を国外に派遣すること、外国軍のトルコ国内配備を認可すること、また、外国軍にトルコの基地を開放することも含まれるのか、という記者の質問に、副首相は「動議には、君たちが言っている問題のすべてが含まれるだろう」と答えました。

「わが政府は決意をもって行動する。われわれはわが国の内外で、なにが起こっているか知っている。これらの問題はすべて外交的軍事的影響がある」とアルンチ副首相は言いました。

 Hurriyet
 
南部アダナ県インジルリク空軍基地の滑走路に、嵐で瓦礫が散乱したため、3日後、アメリカ兵とトルコ兵350人が滑走路の清掃を行いました。


10月2日に国会で論議される動議はトルコ憲法第92条に基づいています。92条には、トルコ軍の外国派兵やトルコ領内への外国軍配備には、国会の認可を必要とすると明記されています。10月2日の国会では、この問題が微妙であるため、非公開会議で論じられ、票決が行われるでしょう。


実はお金持ちだったホームレス老人の死

コンヤに住む75歳のホームレス、メフメト・ケレシュさんが、9月27日、バックしてきたバスにはねられてなくなりました。地元民に“ポシェットリ・デデ”(バッグを持ったおじいちゃん)と呼ばれていたケレシュさんは、都市伝説的人物で、実は銀行に多額の預金を持っているという噂でした。

 Sabah

ケレシュさんの死を調査した警察は、ホームレス老人が実際は100万リラ(43万8000ドル)の銀行口座を持っていたという噂が事実だったことを確認しました。ケレシュさんは36年前、故郷のチョルムを出て以来、無料の食事と地元民が与えるお金で生活してきました。ゴミ袋を肩にかけ、街をうろつくケレシュさんの素性は、だれも知りませんでした。

彼の秘密の財産の噂は何年も前から囁かれ、老人がボロボロの汚れた衣服の代わりに、パリッとしたスーツに身を包み、銀行に預金に行くのを目撃したという人までいました。
老人の死後、検事がケレシュさんの身元を調べ、チョルムに住む親族に預金のあることを告げ、ニュースは人々の知るところとなりました。

ケレシュさんの甥ヒュセイン・ヤルさんは、「叔父はコンヤでは不思議な存在だったのでしょうね」と記者たちに語りました。
「コンヤ当局は、叔父の遺体をチョルムに埋葬するために、私たちに引き渡すのを渋りましたた。コンヤ市はコンヤに埋葬するよう勧めてくれました。ここでは皆が、彼を愛していたというのです」

「私たち親族は何年間も叔父に、チョルムに帰って、いっしょに暮らそうと説得しましたが、叔父は拒否しました。叔父はコンヤが好きだったのです」とヤルさんは言いました。ヤルさんたちは検事に告げられて、銀行口座の存在を知ったそうです。ヤルさんはまた、老人が自分で金を貯めていたという都市伝説を否定し、彼の友人の1人が老人のかわりに預金していたのだと言いました。

 Wikipedia
 
ケレシュさんの資産の半分はコンヤのメヴラーナ博物館に寄贈されるでしょう


残されたお金については、「半分は相続人たちが受け取り、故郷のチョルムでチャリティに寄付し、あと半分は、コンヤに埋葬されている有名なスーフィーの神秘家メヴラーナの博物館に寄贈することになるでしょう」と、ヤルさんは言いました。

「叔父は故郷の村に田畑を持っていて、チョルムにいれば、経済的にはなんの問題もなく安楽に暮らせたのです」とヤルさんは言いました。そして、ケレシュさんをホームレス人生に走らせた悲しい物語を明かしてくれました。「叔父は妻を殺されたのです。その後、叔父はチョルムを去り、二度と帰ろうとしませんでした」

・・・ケレシュさんの奥さんは、だれに、どんな事情で殺されたのでしょう? 人生はドラマですね。デデのご冥福を祈りましょう。


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