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ユーラシア・トンネル建設で、またビザンテイン時代の出土品が・・・

2014年10月22日 | 文化
10月21日 アジアとヨーロッパを結ぶマルマライ海底トンネル建設中に、遺跡が出てきてトンネルの完成がぐっと遅れたのは記憶に新しいところですが、現在進行中のユーラシア・トンネル工事でも、またまたビザンティンの遺構が出土しそうです。イスタンブル、どこを掘っても遺跡ですね。

 Sabah

アジアとヨーロッパを結ぶユーラシア・トンネルは、長さ14キロメートルで、その中の5.6キロは海底に築かれます。ユーラシア海底トンネル・プロジェクトは、交通渋滞で知られるギョズテペとカズルチェシュメを結びますが、工事中に、マルマライ・トンネルと同様、重要な歴史的発見があるだろうと、当局が発表しました。

トンネル掘削機がビザンティン時代のブコレオン宮殿近くを掘ることになるので、考古学者たちは目を光らせています。宮殿は海岸近くに立っていて、宮殿の近くの掘削中に、“皇帝の桟橋”がすでに発見されています。この近くを掘るときには、考古学者たちが立ち会うことになるでしょう。出土物を傷つけることのないように、作業はゆっくりと行われています。

このトンネル・プロジェクトの他に、交通渋滞緩和のために、イスタンブルの両サイドで、道路拡幅と修正工事が行われていて、現在、カズルチェシュメとチャトラドゥカプの間の道路が工事中です。

・・・マルマライのときのように、またビザンティンの船だの人骨だの出てくるかも。工事が遅れても、徹底調査して欲しいですね。



ペルゲ遺跡から密輸出されたヘラクレスの石棺が確認された

トルコ当局によると、2012年にスイスの税関で押収されたヘラクレスの石棺が、アンタルヤのペルゲの遺跡から密輸出されたものであることが確認されました。密輸された石棺は、表面に彫られた古代ギリシアの英雄ヘラクレスの像の特徴から、アンタルヤ博物館にある石棺と同じ作者がつくったものだと確認されたのです。

Hurriyet
 
アンタルヤ・ペルゲの遺跡から密輸出されたヘラクレスの石棺


石棺はジュネーヴのフェニクス古代美術ギャラリーに収められていましたが、トルコ当局はこの美術館に対し訴訟を起こしました。石棺のありかを知ったスイス当局は、このケースを検事と、トルコ当局が任命したトルコの弁護士に委任しました。

トルコの文化観光省と美術館の話合いの後、スイスの検事とトルコの弁護士が先月、アンタルヤで会い、石棺が置かれていた場所を検証しました。アンタルヤのオスマン・シャナル検事も検証に立ち会い、ペルゲの発掘を行っているインジ・デレマン教授とハルック・アッパスオール教授も確認を声明しました。

 Hurriyet
 
古代都市ペルゲの遺跡


ペルゲでの検証後、スイスの検事はA.C.という男に会いました。彼はべつの密輸事件で刑務所に入っていましたが、この密輸事件の容疑者でもあります。A.C.はスイスの検事との話合いで、この石棺の密輸出を認めました。

その結果、石棺をアンタルヤに返すための国際的な法手続きが始まりました。この事件では、トルコの文化観光省、アンタルヤの検察当局、外務省が厳しくフォローしました。石棺が密輸出された古代都市ペルゲは、ヘレニズム時代とローマ時代の最も重要な都市のひとつです。

・・・私もアンタルヤから日帰りツアーでペルゲの遺跡を見学してきました。


南西部の人気リゾート、マルマリスで森林火災

 Sabah

トルコ南西部のムーラ県の人気リゾート、マルマリスで森林火災が起こり、数時間後、消防隊が消し止めました。日曜、マルマリスのベルディビ地区から出火、トラック、ヘリコプター、消防士の大群が集まりました。住宅街近くまでひろがった火は、昨朝、消し止められました。

強風のため火はひろがり、44ヘクタールを焼き尽くしました。当局の調査の結果、民家のガス管の破裂が出火原因と判明、家の所有者が拘束されました。


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