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自由シリア軍がISISとの戦いのために、コバネに軍を展開する

2014年10月24日 | 国際
10月24日 自由シリア軍(FSA)はISIS(イスラム国)と戦うため、シリアのクルド人の町コバネに1500の軍を送ることを決めたと、木曜、FSA情報源が報じました。36時間以内に軍が展開されると、情報源は言っています。

 Sabah
 
負傷した兵士を助ける自由シリア軍兵士たち


「われわれはアメリカ主導の連合軍がわが軍を支援することを期待する。コバネでのISISとの戦いには、協力がきわめて重要だ」と自由シリア軍は言っています。
トルコのダウトオール首相は今週初め、アルアサド体制とISIS(イスラム国)と戦っている自由シリア軍でなく、民主連合党(PYD)を支援するアメリカ政府の決定を批判し、FSAを支援するべきだと言っています。


コバネはアメリカの対ISIS作戦の焦点となった

激しさを増しているアメリカ主導のイスラム国(ISIS)をターゲットにした空爆は、ISISの前進を遅らせてはいますが、シリア国境の町コバネではまだ戦闘がつづいています。


コバネを包囲するISIS戦闘員を撲滅するためのオバマ大統領の戦略は、ISISと激しい戦闘を交えているクルド軍の支援ですが、これが成功するか否かにはきわめて重要な意味があります。アメリカの戦略が失敗したら、世界中のISISのプロパガンダを景気づけることになるでしょう。

アメリカ主導の軍による空爆は1か月余におよび、32人の市民を含む553人が殺されたと、木曜、シリアの監視団が言いました。イギリス・ベースの「人権のためのシリア監視団」は、死者の大部分になる464人はISISの戦闘員だったと言っています。監視団によると、死んだ市民の中の6人は子供で、5人は女性だったそうです。

アメリカの中央司令部は、アメリカ主導の軍は、コバネ市内と周辺のISIS戦闘員に対して、135回以上の空爆を行い、何百人もの戦闘員を殺したと報告しています。


「マルマラ海の汚染が警戒レベルに達した」と海洋環境保護協会

「マルマラ海の汚染が、魚の命と、それを食べる人々の命に危険がおよぶレベルに達しました。海の浄化には50億ドルかかります」と、トルコ海洋環境保護協会(TURMEPA)のテズジャン・ヤラマンジュ会長がラディカル紙のウエブサイトに語りました。「市はすぐにこのための予算をとるべきです」

 Hurriyet
 
海洋環境保護協会の会員たちがリゾート・タウン、マルマリスの海岸で,ごみを集めました。


マルマラ地方にはトルコの全人口の25%の人々が住み、全国の製造業の60%がこの地方にあります。「1975年、マルマラ海には127種の魚がいましたが、いまはたった5種に減ってしまいました。その主たる原因は海の汚染です」とヤラマンジュ会長は言っています。

トルコ統計局(TUIK)によると、過去40年間で、魚はほぼ90%減りました。サバは90%、チャブ(コイ科の魚)は91%減少しました。クロマグロは90%、ヒメジ(ゴート・フィッシュ)73%、ブルー・フィッシュ58%減少しました。

また、ヤラマンジュ会長によると、サンプルとして取られたマルマラ海の魚の30尾の中の11尾に、発がん性重金属が検出され、ムール貝とアンチョビには、水銀とカドミウムと鉛が含まれていたそうです。

「汚染の原因は明らかです」と会長は言いました。環境省の報告によると、この地方では、従業員50人以上の工場のほぼ半分は処理施設を持っていません。「イスタンブルのハイテク・バイオ処理センターで処理されているのは、廃水の25%だけです。あとの75%は初歩的処理を受けただけで、マルマラ海に流されています」と彼は言っています。

やらマンジュ会長は政府に、マルマラ海の環境破壊に対する緊急対策をとるよう要請しています。


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