トルコのトピックス

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イスタンブルの森の建設計画にサリエル区が不許可

2014年10月13日 | 国内
10月14日 イスタンブルのサリエル区は、区内の「ファティフの森」にヴィラやショップを建設する計画を不許可にしました。

 Hurriyet

プロジェクトはビルギリ・ホールディングとドーウシュ・ホールディングの協力で建設される計画で、108戸のヴィラと、1万5000人収容のホール、ショップ、レストランを建てる予定でした。しかし、サリエルのシュクリュ・ゲンチ区長は、建設許可と森林免許を与えず、将来も許可することはないと明言しました。

プロジェクトが報道されてから、「ファティフの森を守れ」というプロテストが行われてきましたが、これでひと安心ですね。


「おれはジハーディストじゃない」と、髭をそるディヤルバクルの男たち

ジハーディストとまちがえられたくない男たちが髭をそりに駆け込んで、ディヤルバクルの理髪店は商売繁盛と、13日、イフラス・ニュース(IHA)が報じました。イスラム国に反対する先週の暴力的プロテストは、37人の死者と多くの負傷者を出す結果になりました。最も多く死者を出したのはディヤルバクルで、非合法のクルド労働者党(PKK)と、ISILのシンパと言われるヒズボラのメンバーが衝突したのです。

 Hurriyet

髭を生やしていたために、ISILのシンパとして告発されて群衆のターゲットになった人が何人かいたため、ディヤルバクルでは何百人もが理髪店に駆け込みました。

「ISILともヒズボラとも関係ない市民何人かが、プロテスト中、髭のために犠牲になったんです。1990年代にも同じようなことがありました」と、市内スル地区の理髪師イスマイル・カザクさん。「店へ来るお客さんの注文は、髭をそるか、髭のデザインを変えるかです」

・・・髭が似合う方、残念ですね。ジハーディストぽくないヒゲのデザイン考えないとね。

 
シリア=トルコ国境近くでイスラム国が自爆攻撃

 イスラム国(ISIS)の自爆攻撃者が、月曜、トルコ国境近くのクルド人の町コバネで、爆発物を積んだトラックを爆発させました。アラビア語でアイン・アルアラブという町コバネでは、ISISの戦闘員とクルド軍の激しい戦闘がつづいています。
 Sabah

コバネのクルド側幹部の1人イドリス・ナッサンは、「この自爆攻撃でクルド人戦闘員2人が負傷した。ISISは戦闘員が市内に前進するための道をつくるのが目的だったのだろう」と言っています。「彼ら(ISIS)は前進しようと懸命だが、われわれ人民防衛連合が撃退し…前進できなかった」とナッサンはロイターに言っています。

「人権のためのシリア監視団」は月曜、市内ではさらに激しい戦闘が起こっていると報告しています。アメリカ主導の空爆は戦闘員の前進を阻止できていません。月曜、コバネ南部をターゲットにした、アメリカ主導の空爆は少なくとも5回ありました。戦闘は東部にひろがり、ISISの戦闘員10人以上が死んだと、監視団は言っています。

ISISはコバネの町を占領し、北部イラクとシリアを統合しようとしているようです。

・・・彼ら、コバネを落としたらトルコ国境へ向かってくる気? 飛んで火にいる夏の虫って気もしますけど。
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シリアのキリスト教徒難民が暮らすイスタンブルの教会

2014年10月13日 | 国内
10月13日 シリアのキリスト教徒難民グループがあるイスタンブルの教会に避難しています。

 Hurriyet
 
イスタンブルの教会に暮らすシリアのキリスト教徒難民たち


イスタンブルのサマティヤ地区にあるメリエム・アナ(聖母マリア)教会は、地元のシリアク・コミュニティの教会ですが、いまシリアのアルメニア人とベルベル人難民を収容しています。

シリアク・コミュニティ財団のマネジャー、トゥルガイ・アルヌシュクさんはHurriyet紙に、「難民の数は増えたり減ったりしています」と言いました。「教会は難民の宗教や宗派に関係なく収容し、必要なものはすべて提供しています」

アルメニア・カトリック教徒の難民サイードさんは、「私の祖父は1915年、オスマン帝国によって、トルコ南東部の町クズルテペからシリアに追放されました」と言いました。「私たちはどこへ行っても、外人です。シリアは私たちの故国ですが、妻はすでにビザを取り、スエーデンに行きました。私もビザを待っています」

 Hurrriyet
 
サイードさんは教会でHurriyet の記者に“シリアのお茶”をふるまってくれました。


キリスト教徒の難民たちはここで1日2回食事をとり、教会の別棟に暮らし、近くの公園で時を過ごしています。Hurriyet 紙の記者が訪れたとき、ちょうど食事時間でした。メニューはレンズ豆入りブルグル(ひき割り小麦)、フムス(ひよこ豆のペースト)、野菜を刻んだ羊飼いのサラダ。

かつてシリア東部の都市アルハサカに自分のレストランを持っていたサイードさんは、いまイスタンブールの教会で調理の責任者を務めています。みなサイードさんの料理が大好きです。サイードさんのシリアのレストランは毎日1500人の客にサービスしていましたが、市街戦の虐殺の中で略奪され、破壊されました。

 Hurriyet

シリア人弁護士のラフドさんは、ランチを食べながら、100万人以上の同胞とともにシリアを逃れトルコに避難してきた話をしてくれました。アレッポー大学を出たラフドさんは、シリアで5年間弁護士をしていましたが、突然、戦争になって、すべてが終わり、ダマスカスとベイルート経由でイスタンブルへ逃げてきました。

「アルハサカへ向かっているとき、車を止められ、金を要求されました。払わなかった人はマシンガンで殺されました。安全も、電気も、水も、生活も、すべてを失いました」とラフドさんは言いました。「バシャル・アルアサドにも責任はあるが、私たちの国をめちゃくちゃにしたのは、外から来た連中です。暴徒の最初のターゲットはキリスト教徒でした」

3人のシリア人兄弟のミュージシャンが教会でシリアの歌を演奏していました。彼らはイスタンブルで、結婚式でトルコの人気民謡を演奏して、いくらか稼いでいるそうです。彼らもビザが取れたら、スエーデンに行くのが夢です。しかし、いつかは必ず祖国に帰ると言いました。

 Hurriyet
 
3人のミュージシャン兄弟とHurriyet 紙の記者


74歳のハシナ・ゲオルギオスさんもアルハサカから逃げてきたそうです。「シリアは私の国です。いつかは必ず帰ります」と言っています。58歳のゲオルゲトさんは、38歳の双子の息子たちとイスタンブルに来ました。「反体制派の戦闘員が人家を爆破し、シリアで暮らしていられなかったのです。眠っているとき首を切られた人もいると聞いて逃げてきました。外から来た人たちがすべてをめちゃくちゃにしたのです」

 Hurriyet
 
教会の前に立つハシナ・ゲオルギオスさん


・・・難民のひとりひとりにストーリーがあるのですね。


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「イスラム諸国は反ISISで団結するべきだ」イスラム協力機構

2014年10月13日 | 国際
10月12日 国連に次いで世界第2の国際組織であるイスラム協力機構(OIC)の青年フォーラムの事務総長エルシャド・イスカンダロフ氏が、イスタンブルで開催されたOICの総会で「イスラムの名を悪用している“過激グループ”に挑戦する戦略が必要だ」とスピーチしました。

 Sabah

イスカンダロフ氏は、若者たちがISISのイデオロギーに感化されるのを食い止めるためには、大規模な戦略を採用しなければならないと語りました。

「では、私たちはどうすればよいのか? あの特殊な集団には4つのタイプがいる。すなわち、復讐を求める者、冒険を求める者、自己実現を求める者、イデオロギーを求める者たちだ。私たちはこれら過激派を否定する戦略を開発しなければならない」とイスカンダロフ氏。

総会に出席したイラク人のエフシャン・アルハキンさんは、イラン国民の窮状を訴えました。「イスラム世界の支援はまだじゅうぶんとは言えません。150万人が家を追われているのです。トルコの支援は非常に重要です。人道支援も、軍事支援も」

OICの事務総長イヤド・マタニ氏は出席者たちに歓迎の意を述べ、イスラム世界の団結の重要性と、イスラム世界が直面している問題の解決を見出す必要を宣言しました。
総会では、45か国から出席した青年たちが、宗派間の衝突、暴力に傾く過激な運動、女性の権利、イスラム世界の教育などについて討論します。OICは4大陸にひろがり、57か国が加盟し、ムスリムの“穏健で平和的な大多数の人々”の声を主張しています。


トルコ人少女が物理学で国際的賞を獲得

トルコの少女イライダ・シャミルギルさんが、物理学で、70か国の若者たちが競う国際的コンテストで1位を獲得しました。ポーランド科学アカデミーが主催する高校生の国際物理学論文コンテストです。

 Hurriyet

彼女のプロジェクトは「マグネットを使用して液体の水位を決める」ことに関するものだとか。約5000の応募論文の中で1位を獲得したシャミルギルさんは12年生(高三)、以前、このプロジェクトをトルコ科学技術研究会議(TUBITAK)に送りましたが、評価を得られなかったそうです。

このコンテストは物理に興味があり、自身の物理研究を行いたい高校生を対象にしています。「ノーベル賞への第一歩」といわれ、若い物理学者たちの夢を育んでいますが、スエーデンのノーベル財団にはまったく依存していません。


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