さて、2日目のマチネは、池袋の東京芸術劇場プレイハウス(元の中劇場)で『宝塚BOYS』です。
台風が関東地方に近づいてきました🌀
幸いなことに都心は、雨☔️はそこそこ降っていますが、風は強くはなく、ふつうに 天気の悪い日 という感じでした。
『宝塚BOYS』は、2007年の初演以来、今回で5演目。
初演と翌年の再演に、吉野圭吾さんが出演していたので、何回か観ました。
初演を観たときにじわじわと押し寄せてきた熱い感情は忘れられません。
今は無き ル・テアトル銀座 での上演でした。懐かしいですね😌
初演は仙台公演もありました。
再演はシアタークリエにて。
3演目は2010年にやはりシアタークリエにて。
浦井健治くんが出演していたので、1回観ましたが……ブログを書いていないのね😢同時期に観ていた舞台はちゃんとブログに残しているのに。
初演・再演がわりと昭和の雰囲気が出せる俳優さんが揃っていたのに対し、3演目は雰囲気がとても若くなっていた印象でした。
4演目はパスして、今年の5演目✨
かつて出演したことがあるメンバーが多い、かつ私にとって舞台でお馴染みの俳優さんが揃っている teamSEA を選びました。
teamSKY はこれから期待の若手チーム。
★『宝塚BOYS』
★池袋 東京芸術劇場プレイハウス にて上演
★キャスト
《teamSEA》このメンバーで観ました。
メイクをしてしまうと誰が誰だか分かりにくいです💦
★ 戦後間もない頃、宝塚歌劇団に男子部があった、という事実は、この『宝塚BOYS』の原作本が出版されたり、『宝塚BOYS』が何度も上演されてメディアに取り上げられたりして、知る人々も増えてきました。
1946年~1954年までに、4回募集があって、25名の方々が在籍されたそうです。
しかし、タカラジェンヌたちや観客たちの抵抗が強く、歌劇団上層部も次第に及び腰となり、彼らは一度も大劇場の舞台に立つことはありませんでした。
現在の宝塚歌劇団にとって男子部は、なかったことになっているようですね。
100周年の時も、式典はおろか書籍でも触れられていませんでした。
そんな埋もれてしまった男子部の史実をベースに、脚色を加えたのが『宝塚BOYS』です。
やはり、希望をいだいて男子部に加入してきたものの、いつまで経っても舞台に立つことができない焦りや、自分たちは本当は必要とされていないのでは?という疑心、そういう心情が切なかったです。
ほとんどのメンバーが戦地に行っていて、戦友たちは死んでいったのに生き残ってしまった思い。
娯楽に飢えたときに思い出したのが「♪モン・パリ」や「♪すみれの花咲く頃」だったこと。
平和な世の中になったから、そういう娯楽を届けるほうに回りたいという、大きな希望だけかかえて男子部に加入したのに、男子部を取り巻く状況は悪化していく……
それに伴って、男子部の絆は深まっていきますし、コミカルな描き方をしているエピソードもあり、笑ったりホロリとしたりの舞台です。
基本的に初演から演出は変わっていないので、もう展開はわかっているのですが、新鮮な気持ちで観ました。
みんな一生懸命に生きたのだなあ、この経験は決して無駄じゃないよ❗️❗️と声をかけてあげたいです。
その若者たちを叱咤激励する役回りの山西惇さん、温かく見守る役の愛華みれさんのおふたりが、舞台の良いスパイスでした。
そして『宝塚BOYS』と言ったら、男子部が夢見た幻のレビューシーン✨
ダンスの経験者があまりいなくて、四苦八苦で作り上げていた初演・再演に比べて、レベルアップしていますね⤴️
良知真次くんは宝塚の振付(確か月組)までしたダンサーだし、東山義久さんも屈指のダンサーだし、他のメンバーも踊れそう✌️
愛華みれさんもソロで「♪すみれの花咲く頃」を歌ってくれます。
で、男子部の7人は羽根を背負ってシャンシャンを持って階段を降りてきて、レビューシーンは幕。
この作品は佳作だと思います。
メンバーチェンジしながら、何年かごとにずっと再演してほしいと思います。
さて、この日はアフタートークがある日でした。
でもアフタートークを最後まで聞いていたら、次にギリギリ😱
次は絶対に遅れたくないし、息を切らして着席というのもねぇ……
思い切ってアフタートークはパスしました。
だって次は、奇跡的にチケットが当たったこの夏最高の話題作『KNIGHTS TALE』です☺️
*おまけ*
BOYS の Y を見てください。
シルクハットと燕尾服と靴と蝶ネクタイとステッキがデザインされています👀
素敵なデザイン✨