帝国劇場で『Rudolf ザ・ラスト・キス』を観てきました。
『Rudolf』は再演ということになっていますが、前回とは演出家が異なり、かなり違った作品に仕上がっているそうです。(初演は未見です)
今回はウィーン版ということで、デヴィット・ルヴォー氏が招かれて、盆を多用した斬新な装置を使った演出をしています。
世紀末のウィーンは、情熱の赤。
でも4本の柱が宮廷の閉塞感を表している。
階段の上、バルコニーに登るのは、権力の側の人々。
ルドルフも結局は、バルコニーの上の人間。
ただ、この日は超下手席だったために、舞台装置の面白さを堪能するにはいたりませんでした
主なキャスト
・ルドルフ‥‥井上芳雄
・マリー‥‥和音美桜
・ステファニー皇太子妃‥‥吉沢梨絵
・ターフェ首相‥‥坂元健児
・ラリッシュ夫人‥‥一路真輝
・フランツ・ヨーゼフ‥‥村井國夫
ラリッシュ夫人は、ルドルフの従姉で、かつては男女の関係にあり、マリーの友人というか保護者のような立場の女性です。
帝劇の舞台に立つ一路さんを見て、まずは“帝劇に戻ってこれて良かった~”と思いました。
メインになって歌う曲が1曲と、完全なソロが1曲。
一路さんらしい感情を乗せた歌い方
どちらかというと『エリザベート』よりは『アンナ・カレーニナ』風味。
この歌い方、きっと苦手な観客もいるのだろうな…と冷静に考えたりもする。
バッスルスタイルのドレスの着こなしはさすが
白のドレス(というか上着とスカート)に帽子、のチラシを見たとき、「これ素敵」と思いましたが、実際の舞台では、夜会の黒のドレスがもっと素敵でした。
カーテンコールもそれで。
女優陣の中ではいちばん目立っていてファンとしては、脇なのにこんなに目立っちゃっていいの等と余計な心配をしたりする…
今回の出演者の中では、一路さんは村井國夫さんと別格扱い?
シャンテに飾られていたパネルの寄せ書きにも、村井さんと一路さんの分はありませんでした
ラリッシュ夫人の写真はありましたが、なんだか寂しい…
ラリッシュ夫人を観ながら、いろいろ考えてしまったのでした。
他のキャストについては、また改めて