シアタートラムにて観劇。
お初の劇場です。
客席数300くらいの小劇場。
同じ建物の上階にある、世田谷パブリックシアターには何度か来たことがあるので迷わなかったけれど、シアタートラムがあるゾーンに足を踏み入れるのは初めて。
世田谷線の始発駅なのね。
路面を走るという可愛い電車がみえました🚃
三軒茶屋はなんだか空気がおっとりしていていいなぁ🍵
さて『エジソン最後の発明』とは?
ラジオのパーソナリティーの深春(瀬奈じゅん)とディレクターの仲木戸(東山義久)は、深春の実家近くの町工場から生中継をすることになり、その準備中に深春の父の真一郎(小野武彦)や弟夫婦や近所の工場の人々や深春の後輩があつまってくる。
仲木戸は深春の婚約者だが、バツイチのため、深春は父に紹介できないでいる。
自らも工場を経営し、「エジソンさん」と呼ばれる真一郎が、最近夢中になって作ろうとしているのは、エジソンが最後に発明しようとして果たせなかった[死者と話す機械]。
真一郎は2年前になくなった妻と話そうと躍起になっているらしい。
その機械の話で、真一郎と仲木戸は意気投合する……
ひと昔前にTVでやっていたホームドラマの雰囲気。
でも昭和回顧ではなくて、平成の今を切り取った日常会話がぽんぽん小気味よく飛び出すストレートプレイ。
深春がラジオの仕事を志した理由が、ほのぼのとしていて、これは深春と真一郎の父娘の物語でもあります
なんかこういうのを観ると安心する✌️
周りの人たちとコミュニケーションをとりながら、誠実に生きていれば、それだけでいいんだよ、と。
(サラリと書きましたが、これが意外に難儀な世の中です。)
瀬奈じゅんさんも東山義久さんも、お得意の歌も踊りも封印。
ちゃんとフツーに今どきのアラフォーが似合っています。
小野武彦さんはTVで拝見するイメージそのまま、温厚だけどちょっと頑固な親父さん。
出演者は総勢8名。
その他の出演者の方々も実力者揃いで気持ちよく過ごせた時間でした。
休憩なしの1時間50分。
ミュージカルもいいけれど、壮大な歴史絵巻もいいけれど……
こういう何気ない日常を切り取ったストレートプレイに浸れてしまう……そういう年齢になったということね🍂