夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

「木原敏江 エレガンスの女王」

2017-11-09 11:53:45 | 小説や漫画や映画やテレビや音楽のこと。

木原敏江先生の特集本が出ました。
デビューして48年になられるそうです。

「総特集 木原敏江 エレガンスの女王」
河出書房新社 価格1,800円(税別)


・華やかなカラーページを挿入しながらの、木原敏江先生への2万字インタビュー

・青池保子先生と萩尾望都先生と3人での鼎談

このふたつの記事がメインです。
その他に、「封印雅歌」と「夢占舟」の小品が2作再録され、簡単な作品解説、全作品リスト、年譜も掲載されています。
池田理代子先生と坂田靖子先生と松田奈緒子先生からの1〜2ページの、木原先生との思い出を描いた COMIC も載っています。
理代子先生とは、本好きという共通項で親しくなられたそうで……理代子先生の『おにいさまへ…』にはDOZIサマがモブで登場していますね


《2万字インタビュー》では、デビューから現在までの創作の歩みを語っておられます。
自分を盛り立てて応援してくれた編集さん。
どうしてもそりが合わない編集さんの時は、作品自体も予定より短くせざるを得なかったこと。
「マーガレット」は『ベルサイユのばら』と『エースをねらえ!』が圧倒的に人気がありましたが、木原先生にもふたつの作品に負けないくらいたくさんのファンレターが届いたこと。
この当時の絵が、元気!超元気!だったとこと。
その後、別の雑誌では、好きなように描かせてもらっていたが、そのシリーズの最後の方では読者の反応がほとんどなくなってしまったこと。
編集さんとなじめなくて、そろそろこの雑誌ともお別れかな?と感じると、うまい具合に別の雑誌から声がかかること。
目を痛めたりストレスを溜めこんだりで、もう描くのはやめようと思ってアシスタントさんたちに解散してもらったこと。
今は不定期に手伝ってもらいながらほぼひとりで描いていること、などを語っておられます。
今も隔月ですが連載作品を描いていて、その作品には昔の自分の絵が合うので、少しでも昔の絵に戻したいと思って描いている、というのがすごいと思いました。
木原先生は、ラストシーンを決めてそこに向かって描いていかれるそうで、連載中の『白妖の娘』は4巻で終わり、とおっしゃっていました。


《木原敏江✖️青池保子✖️萩尾望都 スペシャル鼎談》では、出会った頃の思い出話や、お互いの作品のどういうところが好きか?とか、カラー絵の描き方についてとか、かなり興味深い話題が満載です。
お三方ともそろそろ古希を迎えられるので、やはり描くのは体力的に大変そうです。
萩尾先生はデジタルを使ったりしていますが、木原先生と青池先生は、アナログのまま、「絵は手で描くもの」というスタンスだそう。
そしてお三方とも、作品が宝塚で舞台化されていますが、みなさん、『ポーの一族』の舞台化はとても楽しみにされているようです。
自分の作品をこんな綺麗な人たちが演ってくれる、生きて動いている、衣装も豪華で音楽もついて……で、感激なさるそうですが、青池先生や木原先生は、演出家に希望はおっしゃったそうです。
少女マンガと宝塚の舞台の親和性は “ 愛こそすべて ” というのに納得❤️


『アンジェリク』のジョフレ。



『とりかえばや異聞』の碧生と紫子。




現在、木原敏江先生の原画展が銀座で開催されています。(すみませんが、検索してくださいませー)
11月14日(火)まで。

あと2日間延ばしてくれたら、見に行けたのですけれど。
東京宝塚劇場のすぐ近くですし……タイミングが悪かったですね (涙)


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まだ、木原としえ というお名前で描いていられた頃。
『ベルサイユのばら』の途中から『オルフェウスの窓』の第1部終了までは「マーガレット」をずっと読んでいたので、そこに掲載された作品を読んだのが、木原作品との出会いかな?
『天まであがれ!』や『花ざかりのロマンス』が印象深いです。

当時、創刊されたばかりの「LaLa」も読んでいまして、そこで『摩利と新吾』シリーズに出会いました。
ただこれは、完全には読んでいない気がします。
作品リストを見たら、番外編とかもあるようで……

『アンジェリク』は単行本で読みました。
月組と雪組で舞台化されましたね。どちらも観れませんでしたが。

『夢の碑』シリーズは、雑誌掲載で読んだのもあれば、単行本で読んだのもあり、色々です。
このあたりになると、木原先生の、豊富な古典文学や古典芸能の知識に、いちいち舌を巻いていました。
とにかく絵がとても綺麗で、ストーリーは切なかったです。

その後はあまり木原先生の作品を読む機会がなくなりましたが、『大江山花伝』と『紫子』が再演された時は、改めて文庫本を買って読み直して、久々に木原ワールドに浸りました。
そして、木原先生がサン・ジュストを主人公にした『杖と翼』という作品を描かれたことを、連載終了後、かなり経ってから知って、文庫本で読みました。(『杖と翼』は文庫版にする際に、160ページもおひとりで加筆なさったそうです。)


少女マンガというジャンルが、24年組と言われた先生方の活躍によって、飛躍的に発展していった時期に、木原先生はじめいろいろな先生方の作品に出会えて、幸せだったなぁ💖と思います。
これからも、活躍し続けてくださるとうれしいな💜
コメント (2)
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