夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

ほろほろと~ あ~うすむらさきの~ ♪

2009-08-23 17:00:25 | 宝塚観劇つれづれ
「大江山花伝」の何処がツボかと訊ねられたら、
「ゆうひさんの出番全部」と即答します

でも、ツボにも、大きいの~、中くらいの~、小さいの~と色々有るわけで…

以前に書きました、茨木童子さんのまなざし(表情)が変化していく様とか、酔っぱらい茨木さんとかはかなりのmyツボな訳です


約2週間ぶりにお逢いいたしました茨木童子さまは、
堂々とした威厳を保ちながらも
行き場のない気持ちを抱え、よりいっそうの寂寥感の中をたゆたっておられました。

    

大江山での藤子との最初の再会で(腕の刻印をみとめたシーン)、茨木は、一瞬、自分が幼なじみの《ふじこのいばらぎ》だと、はっきりと告げようと思ったに違いありません。
そこで踏み留まったのが、茨木が人間である所以で、
茨木は藤子を鬼である自分の側において不幸にしてはいけない、と悲壮なまでの決意を固めたのでしょう。

せつないね…

綱が藤子を幸せにしてくれる男性だと確信した時、
茨木は埋められない寂しさと同時に安寧も得たのでしょう。

だから、自分が鬼として綱に討ち取られれば、藤子は自分を思い切り、綱との次の生活に踏み出してゆけるだろう…
茨木はそう考えたに違いありません。

藤子は藤子で火傷で醜くなった自分は、美しい茨木には相応しくないと固く信じています。
それでも今生の別れに茨木にひとめ逢いたくて大江山に来ました。

綱は藤子に惹かれている自分を自覚していますが、藤子の本当の気持ちを知り、また茨木の「人間性」を知るにつれ、藤子に対してあと一歩が踏み出せません。

それは胡蝶も同じ。

最愛の息子と別れる事を決意した酒呑童子にもそれは言えるのです。

みんな、あと一歩が踏み出せない。

思い留まらせるもの、それは相手を想う心。一途に相手の幸せを願う心。

悲しいけれども、温かい…

    

「大江山花伝」のツボ語りをするはずが、微妙にそれてしまいました…

とりあえず、ここまでにして、また書こう
コメント
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