世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

映画『あんのこと』(杏の母親について)

2024年07月16日 21時58分25秒 | Weblog
先般、婦人科検診を受けた。その際、問診票に「妊0産0」と記入した。
「そういう人生だったんだな」と静かに思った。
望んできた通り、母親にならずに死ぬんだなと。

少子化が進む風潮ではあるが、周囲の人からは憐憫や好奇の視線を受ける。
でも私はこの人生に納得をしている。

日曜日、三度目の映画「あんのこと」を観た。
杏の母親が振るうDVシーンを観て「私にもしも子供がいたら、たぶんこんなふうに子供を折檻してたに違いない」と強く思ってしまい、同時に「嗚呼、やはり母親にならなくて大正解だった」と妙に自己肯定感が上がった。
秋田の畠山鈴香の事件の時も同じことを思った。

どうしても生理的に子供が苦手で、尚且つ、自分にしか興味を持てなくて子供を産み育てるのにふさわしくない人ってやっぱり、いる。

「この子がいなければゆっくり本を読めるのに」
「この子がいなければヲタ活に全ツできんのに」
「うるせー声出してるんじゃねぇよ!」
「この子のせいで化粧品のランクをデパコスからドラコスに下げざるを得なかった」
って産む前から産んだ自分を想像して回避できた私、偉い。


私が産まなければ子供も私もハッピーでいられる。
最適解な人生を選んだと「あんのこと」を観て確信した。



映画『あんのこと』予告篇 6月7日(金)公開



(DVを肯定しているわけではない。「もしも産んでたら」という想定と映画の杏の母親が被っただけ)

良い映画なので本当に多くの人に観てもらいたい。


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