隣家の方が、”梅、採らねぇか?”といふ。
とても大きな梅の樹には、見事な実が鈴生りです。
いつもおすそ分けを頂いたり、落ちた実を拾はさせて頂いてました。
”まう、上がれないからー”といふ。
数年前に倒れ、身体の一部にマヒが残り、とても高所作業は無理で、”全部採ってけろー”といふ。
我が家の畑の隅にも、若木の梅の樹があるのですが、昨秋剪定をし、この初夏にはそれなりに採れたのですが、如何せん知れた数で、妙な期待をした家人をガッカリさせてゐました。
休みの日にー、と許可を頂き、やっと梅を採りました。
梅の樹にかじりついて実を採る、なんて子供の頃以来、でした。
まるで葡萄の房のやうになってゐる枝先から、面白いやうに実を落としました。
粒のそろったよい実です。
美味しい梅干になるのを期待してゐます。