やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

惜しくも、すでに80歳だった、かー

2014-01-21 | 音楽を
今朝の新聞で、クラウディオ・アバドの死を大きく取りあげてゐた。

つい、一週間ほど前でしたか、昨年のモーツァルトのレクヰエムの演奏を見てゐて、同フェスティヴァルでのマーラーのティクルスをしてゐたころに較べると数段に顔の力がなくなってゐたのに改めて気づいてゐました。

”ウム、そのときが近いのかしらん”と思ってゐた矢先の訃報、です。

かなり明快なコンセプトをもって音楽界で動いてゐた人で、でも若い頃からスター街道を走ってゐました。


小生は、決して熱心なアバド・ファンでもなく、本当に若いころに録音したメンデルスゾーンの《スコットランド》《イタリア》のLPでその颯爽とした演奏に感激し、

mendelssohn, Symphony No 4 In A Major, Op 90 , Italian, Claudio abbado, all movement


やがて始まる世界の有名オーケストラとのマーラーの録音を新時代の演奏として聴いてゐましたが、やがてその神経質すぎる演奏に飽きがきて、続くベルリン・フィルとのブラームスやヴィーン・フィルとのベートーヴェンにもさほどの感動を覚へなかった。

そして、病を克服してからのルツェルンの活躍で、改めて真の彼のファンになったやうなものです。
痛々しいほどに痩せてしまったアバドの、けれどその身体や指先からでるオーラの力は、2番の最後のシーンでも十二分に伝はり、その死とともに、涙を禁じ得えません。

Mahler symphony No.2 -5M (6/6) C.Abbado Lucerne Festival Orchestra



合掌ー。