自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

奉公人請状

2022-02-07 | Weblog

 今日は昼前に、行きつけの診療所で3回目のコロナワクチン(モデルナ)を打った。打った後、肩でなく左手首が少し鈍痛、と看護師に言ったら「今日はおとなしくしてください」と言われたので、午後は専ら、古文書解読。左手首の方は家に帰ったらなんとも無くなり、今のところ副反応もない。
 先日は、天保5年の「家相占い」を載せたが、今日は奉公人請状。普通は、奉公人サイド、村役なども署名し作り、雇い主に出すものだが、この頃名古屋城下では個人ハローワークである「口入屋」が流行っていたようで、口入屋が紹介の度にその家の冊子に書き入れていたようだ。(写真)
 この見開きは右手が「大阪屋」という口入屋の請状、左側が次のページまで続くが、「江戸屋」という口入屋の書いた請状の文章。
 文化12年(1815年)で、この時、当主には女の子が生まれている。母親の乳の出が悪かったのであろう、「うば(乳母)奉公」と書かれ、1年間金3両と書かれている。同じ時期の男の奉公人は1年金2両なので、条件が良い。出身は中嶋郡前野村みと、とあるが、調べた所中嶋郡(今の一宮)には前野村はなさそう。また、名前も後の文章では「とみ」となっており、ちょっとあやしい。「もし欠落(逃げる)不奉公があれば金を返す」と言うような事もかかれているので、乳母の役目を果たせば出自不明瞭でも問題ないか?と。まさか、盗賊の仕込みで入ってきた、と思うのは「雲切仁左衛門」の見すぎか。この家には金は無いけどね。

 

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