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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE CAPITOLS / DANCE THE COOL JERK

2008-01-21 21:52:10 | SOUL
ジェームス・ブラウンはともかく、モータウンとスタックスのさわりを
聴いているだけで、ソウルをかじったつもりになっていた私の
次の扉を開いたのはトッド・ラングレンであった。
トッドと言えばピンと来る方も多いだろうが、そう、「魔法使いは
真実のスター」のあのソウル・メドレーである。
「アイム・ソー・プラウド」(インプレッションズ)、「ウー・ベイビー・
ベイビー」(スモーキー・ロビンスン&ザ・ミラクルズ)、「ラ・ラは
愛の言葉」(デルフォニックス)、そして「クールジャーク」(キャピトルズ)。

この素晴らしいメドレーを聴いてオリジナルを聴きたい気持ちにならなければ
「はい、それまでよ。」なのだが、当時の私の音楽仲間は皆一様にオリジナルに
対しても興味を示した。と、同時に最後の「クールジャーク」を
お気に召さないようで「あれが無ければ・・・」という話によくなった。
私は逆であれがあることで甘く流されずに済み、おもちゃ箱のような
このアルバムに相応しいと思ったのだが、なかなか理解されず
「じゃあ、なんでライブではこのメドレーの最後は『クールジャーク』
じゃなくて『アイ・ソー・ザ・ライト(瞳の中の愛)』なんだよ。」
と言われてしまう。う~む。

まあ今思えばスタジオ録音向きではあっても「ライブ映え」ということを
考えて、あるいはこの歴史的なソウル・メドレーのトリを飾るに
相応しいレベルの自前の曲という意味でトッドが誇らしげに演奏したと
持論を展開できるのだが、当時は反論できなかったものだ。(笑)

「クールジャーク」はキャピトルズのアルバム「ダンス・ザ・クールジャーク」
のA面1曲目に収録されている。
このアルバムのA面は「クールジャーク」を除いて全てカバー曲が収録
されている。
「マイ・ガール」「モジョ・ワーキン」「プリーズ・プリーズ・プリーズ」
「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」「グッド・ラヴィン」が残りの曲だが
余りに有名な曲ばかりである。
「クールジャーク」の作者の一人であり、プロデューサーの
オリー・マクラフリンはこの曲がスタンダードな価値のある曲と判断し
これも誇らしげに他の有名曲と同等以上の価値を持って1曲目に置いたに
違いない。
比較的オリジナル曲が多いB面との色分けも明確でアルバム自体も
すっきりと構成された好盤だ。

さて、改めてトッド・ラングレンのカバーを聴くと実に微に入り細に入りの
カバーだというのがよくわかる。
もう一度こういうのやってくれないかなぁと思っているのは
私だけではあるまい・・・。

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