HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

YOU CAN DO A LOT WITH 100 WOMEN - 39

2010-03-11 20:15:58 | ROCK

90年にウィルスン・フィリップスがデビューした時は、「俺はこんなの買わねぇ。」と
思ったものだ。勝手に頭の中で「どうせ、70年代いや60年代で聴き手として終わってしまった
おっさん達が、若い女の子達に目じりを下げて、『サマー・オブ・ラブをもう一度』なんて
思いながら、買うのだろうな。」と、何の根拠も無いのにネガティブな思いが増幅して
しまったのだ。今はそんな思いは何処へやらだが、この「捻くれた思い」が私の人生の
様々な場面で、無駄な時間や労力を浪費させる諸悪の根源であることは解かっている。
それが個性として認知されれば「そこらへんの○○○とは違うのだ」と大手を振って言えるのだが
人生は甘くは無い。(笑)

もし1990年の私が、今くらいの知識と大らかな(笑)許容量があれば素直に興味を
示しただろう。なにせ、ジョン&ミッシェル・フィリップスの娘とブライアン・ウィルスンの
娘達なのだ。親の七光りも才能の内、だいたい女の子が3人なのだから暖かく見守って
やればいいのだ。(笑)

掲載写真は2004年リリースの「CALIFORNIA」。2枚のアルバムを出した後に自然と
活動停止状態になっていたのだが、約10年ぶりに突如出たカバー集である。
各々、結婚や出産を経て大人の魅力溢れる女性となってジャケット写真に収まっていて
私には過去の若い頃より、こちらの方が綺麗に見える。カーニー・ウィルスンがものすごく
減量しているのにも驚いたものだ。この手のマジック(笑)には何度も騙されているのも
事実だが、まあそれはいい。

アルバム・タイトルに相応しく往年の「西海岸」を容易に彷彿させる選曲が楽しい。
ベティ・エベレットというよりは、リンダ・ロンシュタットのカバーが有名な
「YOU'RE NO GOOD」では、リンダのコーラスがサンプリングされている。
ビーチ・ボーイズ・カバーの「DANCE DANCE DANCE」にはミッシェル・フィリップスが
コーラスで参加しているし「IN MY ROOM」ではブライアン・ウィルスンがピアノとボーカルで
参加。爺の琴線をくすぐる仕掛けもたっぷりという訳だ。もちろん、私も喜んで
その仕掛けにひっかかるのである。

他にもジャクスン・ブラウン、ジョニ・ミッチェル、ヤングブラッズ、ママス&パパスに
フリートウッド・マックの楽曲や、ピート・シーガーというよりバーズで有名な「TURN TURN
TURN」のカバーといったわかりやすい選曲が、このアルバムをより親しみやすくしている。
ニール・ヤング・カバーは「OLD MAN」。実はニールの数あるアルバムの中で「HARVEST」は
あまり聴く機会がないのだが(笑)、これは実に渋い選曲だと思う。ソロをとるカーニーの
声の艶が曲に趣を添える。

ああ、ソファーになりたい・・・。(笑)


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2 コメント

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この前、デビューを180円で買ったけど、意外とよかった (tapara)
2010-03-15 00:20:53
>ああ、ソファーになりたい・・・。(笑)

うーん、抱き枕になりたい。。
(もっとおっさんぽく)
返信する
それはお値打ち (ハリー)
2010-03-15 21:36:06
taparaさん

180円とは、いい買い物ですね。
最近は、掘り出し物にブチあたることも少ないので
ますます出無精になってしまいます。

抱き枕ですか・・・。参りました。(笑)
返信する

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