HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

VENUS AND MARS-ROCK SHOW / WINGS

2007-02-02 22:17:13 | THIS SONG
以前、デヴィッド・ボウイの「STATION TO STATION TOUR」における
ライブの1曲目に演奏される「STATION TO STATION」の印象が強烈で
自分がボウイ様の編集テープを作る際は、必ず同曲を1曲目に配する、
ということを書いた。

ジョージ・ハリスンなら「HARI'S ON TOUR(EXPRESS)」なのだが
これもライブのオープニングだったのはいうまでもない。
ポール・マッカートニーなら・・・・。
もちろん「VENUS AND MARS~ROCK SHOW」である。
75年のアルバム「VENUS AND MARS」のA面1曲目である以上に、
ライブ盤「WINGS OVER AMERICA」での印象が強い。このツアーの幾つかの
ブートレグを見聞きするうちに、アルバムでもライブでも何でもいいのだが
これほど「1曲目」に相応しい曲は無いと思った。
おっと、私の「一曲縛り」ではちょっと違った位置に配してしまったが。(笑)

ヴィーナスとマース。
これはポールとリンダであり、バンドと観客、聴き手を指すのだろう。
"VENUS AND MARS ARE ALRIGHT TONIGHT"
こう歌われるだけで幸せな気分になり、これから始まる「ロック・ショー」に
期待が高まるというものだ。

ウィングスというのは不思議なバンドで、バンドとしての演奏を上手いと
思ったことは無い。バンド全体のアンサンブルはどこか無骨で、
誤解を招くことを承知で言えば不器用ですらある。
それでも、ポールのベースはアップ・テンポの曲ではひたすら気持ちよく響き、
冴えたメロディとバタバタしたドラムスが、不思議に噛み合い
他のバンドには出せない音になってしまう。
例え演奏能力が自分と違うメンバー編成であっても、ポールが「バンド」に拘ったのは、自身もその不思議な魅力と面白さを知っていたからに違いない。

アルバム「VENUS AND MARS」もシングル盤も背表紙やレーベル面には
「WINGS」としか表記されていない。しかし、日本盤LPの帯やシングルの
ジャケットには「ポール・マッカートニー&ウイングス」とある。
商売とはそういうものである・・・・。

VENUS AND MARS ARE ALRIGHT TONIGHT・・・・。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3大ギタリスト揃い踏み | トップ | 番外編その1:GIRLS! GIRLS! ... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
へぇ (kura_mo)
2007-02-03 02:28:07
この曲ってシングルだったんですね。知らんかった。。
俺も最初に聴いたのがライブ盤(レンタル)のオープニングででしたので、「ソロのポールもカッコイイじゃん!」と子供心に感動したものです。

そう言えばバンドの割には演奏面で特徴が少ないですよね。「ポールはバンドにこだわって云々」みたいな記事をよく見ましたが、「これ、別に誰でも一緒じゃん」と子供心に冷めて見ていたものです。笑
ポールの楽曲が所謂レアグルーヴ、フリーソウル的観点から評価されないのはこのドン臭さあってのことなのかも、ですね。まあそんな評価は逆にノーサンキューですが。

返信する
Unknown (ハリー)
2007-02-03 16:59:36
kura_moさん。

適当なジャケットですが、シングルになっていたの
ですねぇ。

ジョンに対抗して相方を音楽的パートナーとして
世間に認知させるために、バンドの体裁をとっていた
だけだったりして。(笑)
「バンド・オン・ザ・ラン」のイントロの簡単ながらも
美味しいフレーズはリンダの演奏ですもんね。

フリーソウル?。どうでもいいです。(笑)
返信する

コメントを投稿