HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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BACK TO THE SOUL~カバー・ソング100選への道・その11

2011-05-20 22:36:03 | THIS SONG

トッド・ラングレンの新作はロバート・ジョンスンのカバー集である。近年のトッドのアルバムは
購入するものの、一度聴いたらそのまま押入れ行きみたいな感じで、なかなか愛着のある盤に
出会えない。ギター弾きまくりなんだろうけど、今回のカバー集もなんだか買うのに腰が引けてしまう。
2010年にUSBスティックで発売されたライブは、「魔法使いは真実のスター」の再現と
ロバート・ジョンスンのカバー大会で構成されていたので、大体どんな感じかは想像がつくが、
正直な処、そのライブを聴く限りでは私自身はあまり良い印象を持たなかった。
というよりも、「魔法使いは真実のスター」全曲演奏の快挙に持っていかれてしまったという感が
強かったもので。まあ、今回のカバー集もそのうち買うのだろうけど。(笑)

おっと、ここで『カバー・ソング100選』を選出するにあたっての、「縛り」の一つについて
触れておかねばなるまい。それは、所謂ブルーズのカバーは選出しないということだ。
『200選』くらいなら問題ないのだが、100曲しか選べないとなるとブルーズのカバーは居所が無い
というか、配置に困るというか、キリが無いというか・・・。今更感も強いので今回は「縛り」の一つに
したというわけである。

掲載写真は10年に出たトッド・ラングレンの2枚組ベスト盤「HELLO IT'S ME」。往年のトッド・ファンには
たまらないジャケットであろう、この写真は74年に出た日本編集のアルバム「HELLO IT'S ME」の
ジャケット写真で、それを10年にそのまま流用したというわけだ。髪を七色に染め、バッチリとメイクした
トッドのこの写真は強烈で、まさに全盛期のトッドが出した一連のアルバムで感じることが出来る
おもちゃ箱のような楽しさを写真化したようなものだ。
この2枚組はトッドのソロだけでなく、ユートピアの曲も収録していて70年代から80年代前半にかけての
トッドの歴史を簡単に辿れるところが便利だ。時系列に並べられているわけではないが、どの曲も
ファンにはお馴染みの曲ばかりで、気楽に楽しむのが正しい接し方だろう。

正直なところ、ユートピアは(特に初期)得意ではない。「2ND WIND」を出した後のトッドの来日公演を
長岡京市で見たのだが小雨が降る中、開場を待って並んでいると京都の某レコ屋の店長が私に話しかけてきた。
「なんだ、来てたんや。久しぶりのトッドやけどユートピアだったらもっと良かったのになあ。」と。
「いやいや、ユートピアでなくて良かったですよ。」とは言えず、笑って「御無沙汰してます。」なんて
お茶を濁したことを思い出した。昔は話を振っても大して興味無さげだったのに、今はラ○ーズのブートを
大量に販売しているのが不思議な、この店長にはブードゥー・ラウンジ・ツアーのストーンズの東京ドーム公演
でも顔を合わせた。何万人もいる中で唯一知った顔に遭ったのが、この店長だったというのも
今思えば笑える。あの時も小雨が降っていたなぁ。

話が大きく逸れた。(笑)

トッド・ラングレンがカバーした曲と言えば、すぐさま思い浮かぶのが「A WIZARD A TRUE STAR」収録の
ソウル・メドレーだ。

      
      

I'M SO PROUD (THE IMPRESSIONS)~OOH BABY BABY (SMOKEY ROBINSON & THE
MIRACLES)~LA LA MEANS I LOVE YOU (THE DELFONICS)~COOL JERK (THE CAPITOLS)
という4曲のメドレーがそれだ。このメドレーについては、以前キャピトルズのアルバムを取り上げた際に
書いたことがあるが、今でもこの並びは素晴らしいと思っているし、最後に「COOL JERK」を配したことは
それこそ、トッドの頭の中で飛び交う無限の遊び心を具現化したものだとすら思っている。

ライブで見たトッドは、素晴らしいマーヴィン・ゲイ・メドレーを聞かせてくれた。ブルーズ・カバーもいいけど
次はソウルの名曲をとりあげたカバー集を創っていただきたいと、切に願うのであった。


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2 コメント

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トッドは達郎のようにゲハにはならないのか? (tapara)
2011-05-21 23:24:50
特に意味はありませんが、昔からこのふたりがだぶります。
ともにSOULまたはR&B者という認識だからかしらね?
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達郎の近影を見ていないので・・ (ハリー)
2011-05-22 10:36:26
taparaさん

両者ともに長髪で、なんとなく声質も少しだけ
似ているような感じなのと、マルチ・プレイヤーであることを合わせると、だぶるのも判ります。

私も年々前髪の生え際が後退しているように感じるのですが、もしそうなったら潔く剃り込んで、ついでに眉もそって、道を歩くたびに職質を受けたいと思います。(笑)
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