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HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

追悼 デニス・ホッパー

2010-05-30 09:57:03 | ROCK
今年1月、前立腺癌の転移で末期状態であることが伝えられたデニス・ホッパーが
5月29日没した。享年74歳。
確実にその時は近い将来訪れることが解かっていたのだが、映画界はもちろん心あるロック者は
訃報に肩を落とす。全く残念だ。

それほど映画に詳しく無い私でも、覚えている映画は幾つもある。
ロック者の立場から見れば「イージー・ライダー」は勿論だが、「モンキーズ HEAD!恋の
合言葉」、ニール・ヤングが監督した「ヒューマン・ハイウェイ」、「ストレイト・トゥ・ヘル」
「フラッシュバック」、ミック・ジャガーが主演の「ランニング・アウト・オブ・ラック」は
何回もビデオやDVDで見た。
「ランブルフィッシュ」「地獄の黙示録」「ブルーヴェルヴェット」「バスキア」も記憶に
残っている。

71年の映画「ザ・ラスト・ムーヴィー」が日本で公開されたのが88年。
第一回デニス・ホッパー映画祭が開かれたのも同年で、デニス・ホッパー再評価の
機運が一気に高まった年でもある。「ザ・ラスト・ムーヴィー」のパンフレットはそれまでの
映画のパンフレットのイメージを覆す、おそろしく力が入ったもので画期的なものだった。

「ザ・ラスト・ムーヴィー」制作時のドキュメンタリー映画「THE AMERICAN DREAMER」の
存在を知ったのもこのパンフレットに掲載されたフィルモグラフィーを見てのこと。
掲載写真はそのサントラ。アルバム・ジャケットのホッパーさんが格好いいのだが、
この写真を上回るおそろしく格好良い超大型ポスターが封入されているので、LPを
探す時は必ず中にポスターが入っているかをチェックしていただきたい。
ジーン・クラークのファンは必携。

当時の奥方キャサリン・ラ・ナサを伴ったデニス・ホッパーを京都駅でみかけた。
いや、実はその時間に新幹線で到着するのを知っていたから待っていたのだ。
映画関係者に取り囲まれて歩く二人を見た老齢のご婦人が私に話しかけてきた。
「綺麗な女の人ですね。有名な女優さんなんですか。」
「そうですね、綺麗な方ですね。でも有名なのは隣の男性なんですよ。」
89年冬の話である。

安らかに、デニス・ホッパー。


4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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デニス・ホッパー (bluewind)
2010-05-30 14:38:25
朝にこのニュースを見てから、ブランキー・ジェット・シティの曲が頭の中で何度も鳴っていました。
ブランキーからアメリカン・ニューシネマにいき「イージー・ライダー」という流れで行き着きました。
飛行場での粉を吸い込むシーン、髭に付いた粉。あれが格好良くて好きなシーンなんですよね。
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路上で吹き飛ばされる前に (ハリー)
2010-05-30 18:37:38
bluewindさん

永遠に少年でいること、永遠に不良中年でいること、そんな儚い夢を見せてくれる人でした。
それが美しいかどうかは別にして。

さあ、あの子を迎えにいかなくちゃ。

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自分の世代では (tapara)
2010-05-30 20:34:59
>デニス・ホッパー

後追いではありますが、「GIANTS」(ジェームス・ディーンとリズ・テーラー)くらいからの役者さんであり、長い間重要な役どころを演じてきた人ですな。

若い人には、「スピード」のパラノイアっぽい犯人役で有名かしら?
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理由なき反抗 (ハリー)
2010-05-30 20:58:11
taparaさん

「スピード」、既に15年以上前なんですねぇ。(笑)とはいうものの、私もキアヌ・リーブスや
サンドラ・ブロックも歳をとったということです。

キアヌとの共演と言えば「リバース・エッジ」なの
ですが、999円でDVDを買ったものの今棚を
見ると未開封でした。(笑)

いかんなあ・・・・。

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