掲載写真はニール・イネス&ファッツオ名義の2枚組ライブ盤「FAREWELL POSTERITY
TOUR」。テレビ番組「ラトランド・ウイークエンド・テレヴィジョン」から生まれたバンドの再結成
ツアーを収録したもので、ジャケットやブックレットに正確なライブの日付のクレジットは
無い。ニールのファンにとって必携の盤であるのは勿論だが、ラトルズのメンバーやロックパイルの
ビリー・ブレムナーが参加しているという美味しい側面は見逃せない。
選曲はニール・イネスのオール・タイム・ベストといって過言ではなく、ラトルズやボンゾ・ドッグ・
バンドにソロ・アルバムからの曲が万遍なく選ばれていて、聴いていて全く飽きない。
テレビ番組から派生したバンドであるとおり、ライブは「RUTLAND WEEKEND SONGBOOK」
収録の『TESTING』から始まる。マイク・テストでの「ONE , TWO」が歌になるのだから
この面白さを知ればニールのファンはやめられない。(笑)
ジョージ・ハリスンの『BEWARE OF DARKNESS』のカバーは「なるほど」なのだが、
イントロが流れてきて「おおっ」と思たのが『BETTER THINK TWICE』。ポコの曲で作者が
ジム・メッシーナであるこの曲の演奏を聴いていると、英国ロック、特にパブ・ロックと
呼ばれた連中の一部が受けたカントリー・ロックの影響というのを改めて感じる。
ライブの最後はラトルズの『GET UP AND GO』で終わるのが何とも言えず良い。(笑)
アンディー・ロバーツが参加してくれれば、もっと良かったのにと思わないこともないが
今回のライブ盤が世に出たことを、今は喜びたい。
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