総括その3は初CD化が条件のストレート・リイシュー部門。各部門の中で一番
混沌としていて雑多な魅力(笑)を誇る部門である。
01 THE ROLLING STONES / THE ROLLING STONES IN MONO
02 THE BEATLES / LIVE AT THE HOLLYWOOD BOWL
03 LESLEY DUNKAN / MOON BATHING
04 THE PILGRIM JUBILEES / CRYING WON'T HELP
05 ANTONIO CARLOS & JOCAFI / MUDEI DE IDEIA
06 DUNCAN MACKAY / SCORE
07 ERROL BROWN / ORTHODOX DUB
08 GRAHAM BELL / SAME
09 カルメン・マキ / アダムとイヴ
10 KEVIN AYERS / AS CLOSE AS YOU THINK
ストーンズのモノラル盤が一挙にCD化され、人心地ついたファンの方は多いのでは。
私は、ステレオ盤と抱き合わせて2枚組にした水増しDX盤で何枚もリリースされてしまう
ことを恐れていました。(笑)
ビートルズはジャケットが違ってしまったことが残念ではあるが、洋楽事始めの頃に
のめりこんだ、あの短い期間を容易に思い起こさせてくれて嬉しい。
洋楽というか英米のロックを中心に聴いていた20代の頃は、今とは比べものにならない
くらい、ロックに拘っていた。そんな時期に「聴きたい」と思っていたがなかなかCDに
ならずに忘れかけていたのが、ダンカン・マッケイとグラハム・ベルの盤であるが
ようやくCD化された。
ダンカン・マッケイの「SCORE」は今聴けば、「76年録音でこの音か」と思わないことも
ないが、ここには私の英国ロックの音への憧れの一端が確かにある。特定のキーボードの
音色を聴けば何でもキース・エマースンを思い浮かべるダメな私であるが、それも含めて
英国のロックに夢中だった時代を振り返る機会ができたような気がする。
グラハム・ベルが自身の名前を冠して72年に出した盤は、ソウル風味の渋いアルバム。
ディランやJ.J.ケイルのカバーを収録。ジョー・コッカーにも引けをとらない迫力の歌唱は
ベルのキャリア中、一番の出来かもしれない。
ケヴィ・エアーズの盤も、多分初CD化だと思うのだけど。レスリー・ダンカンがGMに
残した3枚の盤がCD化されたことも特筆すべき。
例年よりロック色が強いリストである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます