掲載したのは、アバの「GOLD」のジャケットによく似たジャケットのカーペンターズの「GOLD」。
アバの「GOLD」が最初にリリースされたのは92年でカーペンターズの「GOLD」は00年の発売。
どちらも最初は1枚物のCDだったが、後にDVDが添付されたりして何度も再発されるヒット商品となった。
私が所持するカーペンターズの「GOLD」は2005年に出た日本盤で、ユニバーサル・ミュージックが
年末商戦を見越して、オリジナルの「GOLD」に同名のDVD、更に季節柄か「CHRISTMAS PORTRAIT」を
抱き合わせた都合3枚組仕様。豪華なのか便利なのか私には判り兼ねたが、値段が安かったのは確かだ。
カーペンターズもアバと同じく、一本気なロック者の私には遠い存在だったが、カーペンターズの場合は
カーティス・メイフィールドのライブ盤に収録された「WE'VE ONLY JUST BEGUN」、更には作者の
ロジャー・ニコルス&ポール・ウイリアムスのデモを収録したCDを聴いて、そのうち聴いてみようかなとなったわけだ。
カーペンターズの曲で一番好きなのは『SUPERSTAR』だ。レオン・ラッセルとボニー・ブラムレットの二人によって
書かれた曲でオリジナルはデラニー&ボニーの69年のシングル『COMIN' HOME』のB面に収録され、その時のタイトルは『GROUPIE(SUPERSTAR)』だった。曲のタイトルが正式に『SUPERSTAR』になったのは翌70年で、
ジョー・コッカーのライブ盤「MAD DOGS & ENDLISH MEN』に、リタ・クーリッジの歌唱で収録された。
カーペンターズがこの曲をヒットさせたのは71年。このヒットがあったから、というのは穿った見方かも知れないが
翌72年にデラニー&ボニーは二人の共同名義では最後のアルバムになる「D&B TOGETHER」にこの曲を収録した。
つまり、カーペンターズの『SUPERSTAR』は厳密にはデラニー&ボニーのカバー・ソングということになる。
しかし。『SUPERSTAR』というタイトルになってレコード化されたのはリタの歌唱のバージョンで、しかもそれは
ジョー・コッカー一座のライブでのワン・コーナーで歌ったもので、やはり私にはカーペンターズの印象が強い。
とどめが、コレだ。94年に出たトリビュート・アルバム「IF I WERE A
CARPENTER」の中で、ソニック・ユースがカバーした『SUPERSTAR』を聴いてそれをとても気に入ってしまったのだ。
ソニック・ユースのプロモ・ヴィデオはカーペンターズのプロモを意識したもので、メンバー全員が正装して演奏し、
紗がかかった映像処理やマイクに反射する光の一つ一つに至るまで雰囲気を似せ、尚且つそれがジョークでなく
尊敬の念に溢れているように見る者に思わせるところが素晴らしい出来であった。
そんなこんなを合わせて、ソニック・ユースの『SUPERSTAR』をカバー・ソング100選に、カーペンターズの
カバー・ソングとして選出することにした。
掲載写真は7インチで、ソニック・ユースはB面の収録であった。赤いカラー・ヴィニールというのが嬉しい1枚。
因みに日本最強のロックンロール・バンド、ザ・グルーヴァーズは09年のアルバム「ROUTE 09」で
『YESTERDAY ONCE MORE』をカバーした。もう、カーペンターズを聴かない理由は無いね。(笑)
IF I WERE A CARPENTER・・・・。
そうです、A面はレッド・クロスです。
少年ナイフは、勿論最高。
「青春の輝き」ですか。これは邦題が苦手なのですが、これもいい曲ですね。
いかん、この俺がまたカーペンターズを聴こうと
している。(笑)
このソニックユースは話題になりましたよねー。
僕は断然、ショーネーンナイーフ!であったのですが(笑)
カーペンターズは「青春の輝き」でしょう!
「雨の日と月曜日は」もロジャー・ニコルスと
ポール・ウイリアムスの曲ですね。
一般的には「愛のプレリュード」(なんちゅう、
邦題や)の方が人気がありそうに思いますが。
どちらも良い曲です。
これ、よくわかります。
なんか、お化けみたいなのもあったくらいだし。。
>カーペンターズの曲で一番好きなのは『SUPERSTAR』だ。
うん、まあ、そんなところですかな。
リオン・ラッセルのだみ声のも、いい気がする。
ほかは、せいぜい世の常として、「雨の日と月曜日は」くらいかしら。