HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

それなりのレゲエ 2016 STRAIGHT TO REGGAE

2016-12-16 21:48:29 | REGGAE

       
カウント・オジー&ザ・ラスタ・ファミリーの83年リリース盤「MAN FROM
HIGHER HEIGHTS」。当時の(今も昔もか)流行の音ではないのだろうが、
洗練されたナイヤビンギは今聴くと気持ちよい。サイケなジャズの趣もある上物を
支える打楽器と薄らと包み込むようなシンセの混ざり具合が絶妙。

今年、日本が誇るダブ・ストア・レコードはバニー・ウェイラーのシングル集を
2枚のCDでリリースしてくれたが、ラス・マイケル率いるサンズ・オブ・ニガスが
67年から72年にかけてリリースしたシングルを集めた盤も世に出してくれた。
80年代とは違う、よりプリミティブなナイヤビンギの音の塊に圧倒される。

          
バニー・リー&フレンズ名義の「TAPE ROLLING!」は驚きのコンピレーション盤。
名プロデューサーが手掛けた数々の名曲の未発表テイクを聴くことができるのが
嬉しいのは勿論、アルバム・タイトル通りに回され続けたテープに残っている
レコーディング・スタジオでの演奏前のちょっとした会話まで収録されているのが
現場にいるような気にさせてくれて楽しい。ストーンズ者は『CHERRY OH BABY』の
未発表テイクを聴くためだけに買っても価値がある。

ミキサーであるエロール・ブラウン名義の78年盤「ORTHODOX DUB」の復刻も
ダブ・ストア・レコードの仕事。ダブのレア盤として有名な1枚であるが私は初めて
聴くことができ、その深い音響効果に痺れた。レゲエのレア盤はジャケットやレーベルの
デザインやクレジットが無かったり適当だったりするし、少数しか出回らなかったものが多く
謎だらけなのだが、これもそんな1枚といっていいかもしれない。クライヴ・ハント
名義で紹介されることもある。

とりあえず、一昨日から今日まで12枚のCDのジャケットを掲載してきたのだが
今年は例年以上に面白いCDに出会えた1年であったということである。


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