自分でも理由がわからないのだが、テリー・ホールのことが好きだ。
スペシャルズ以降のファン・ボーイ・スリーやカラーフィールド、そしてソロも追いかけているのだから
多分ファンなのかもしれない。(笑)
勝手な思いこみだが、キンクスのファンは90年代にオアシスは無視しても、ブラーやパルプは
受け入れる余地があったのではないだろうか。私の中ではテリー・ホールも、そんな感じで繋がっている。
掲載写真はテリーが97年に発表した2枚目のソロ・アルバム「LAUGH」。当時のテリーは父親の死や
自身の離婚といった問題を抱えていたのに、アルバムのタイトルは「LAUGH」である。
アルバムのトーンも、それほど明るい物ではないが、このジャケットである。
私はこういう人が大好きなのだ。
このアルバムの最後に収録されたのがトッド・ラングレンの『I SAW THE LIGHT』のカバー。
ぼんやりとMTVを見ていたら、この曲のプロモが流れて慌ててアルバムを買いに行ったのが懐かしい。
この曲のプロモ・ビデオは今でも大好きだ。
レストランのような場所でテーブルに座るテリー。周りは夫婦や若いカップルばかり。テリーの前にも誰か
いるのだろうが姿は一切映らない。テリーは目の前にいる、おそらくは女性に歌いかけるのだが
本当に目の前には人間がいるのだろうか。料理は平らげられているが、それは目の前の女性が
食べたのだろうか。愛の告白をしているにも関わらず、なんだか孤独な感じがする映像だ。
テリーは出されたスパゲッティーを残しているし。
ビデオの最後に突然ケーキが運ばれてきて、レストランの客たちから「ハッピー・バースデー、
テリー・ホール」と歌われ、テリーの前に座っている人が蝋燭を吹き消す。最後まで姿は見えないけれど
これでなんとなくテリーの前に座っているのは女性だなと思う事が出来る。
つまり、瞳に映る炎を消したのは女性なのだ。なんとなく、この恋愛がうまくいきそうにないのではと
不安を煽るのがテリーらしくて、私はこの映像が大好きなのだ。
オリジナルのトッド・ラングレンのバージョンは、自身が全てのパートをダビングして作製したせいもあろうが、
曲中でリズムが揺れるのを感じることが出来る。昔は何故それを手直ししなかったのが不思議だったのだが、
もし「XX周年記念盤」とかが出ても最新技術とやらで、修正はしてほしくないな。
私はその「揺れ」をテリーの「笑顔」と同じように、愛おしく思っているのだから。
そして・・・。たぶん私は、自身が絶体絶命の時にも「HELP!」と言えずに、くたばっていく「ヘタレ」に違いない。
笑っているかどうかは、わからないが・・・。
プロモビデオは観たことないのですが、ここに収録されたI Saw The Lightは私も好きです。
Specialsの頃の彼からすると意表を突いた選曲に
驚いたものですが、このバージョンは何か彼の素直になった心が出ているようで、私もブログの記事にしようかと思ったこともありました。
そう思ったのは何年前のことやら・・・
変わりないかい?。
スペシャルズの頃は、なんとなく近寄りがたい雰囲気があったのだけど、徐々に良い感じでひなびてきて、ますます好きになりました。
テリーにはテレヴィジョンのカバーもあって、
どちらにするか悩んだのだけど、hopperさんが
気に入った曲なら、これを選んで良かったという
感じです。
また、新しく何かやってくださいよ。(笑)