掲載写真はCHIHANAの3枚目のアルバム「BLUE MOON SALOON」。昨日のストーンズの
流れを受けての登場である。私が彼女の名前を気に留めたのは、いつ頃か忘れたが
ストーンズのカバー曲を探していて、ストーンズもカバーした『YOU GOTTA MOVE』を
演奏しているのを知った時である。リゾネーターを手にしてスライドを演奏しながら
歌う、そのスタイルに驚いたものだ。ストーンズとは全く違うアプローチの演奏は
おそろしく歌詞と曲に饒舌な解釈を加えたものであった。
偏見を承知で書けば、それがいい歳の人なら驚くこともないが、彼女(そう、女性である)は
88年生まれの若さでそれを行っているという事実に驚いたというわけである。
しかも選んだのがリゾネーターであったというのが面白い。
ブルーズをギターで演奏するのに特段の速弾きは必要ないと思うが、チューニングを変えたり
フレットにカポを装着してキーを変えるという行為は重要で、それがそのままブルーズの
深みと面白みに通じる。演奏するギターのセレクトはどのジャンルでも大事なのだろうが
金属製ボディーのリゾネーターを選択すれば、それはブルーズを軸にした演奏をする
ことに結びつき、更には演奏者の個性となり自己をアピールする武器になる。
長々と若い女性がリゾネーターでブルーズを演奏するということが、どれだけ個性的で
あるかを書いたが、彼女の場合演奏能力と歌唱力が伴っているのが格好良いのだ。
しかも、今作では自作曲が大半でカバー曲と並べても見劣り聴き劣りしない。
私は『ROCK & ROLL GYPSIES』という曲はジェシ・デイヴィスの盤で知ったのだが
ここでは、CHIHANA自身の和訳で歌われる。ロジャー・ティリソン作のこの曲は
その筋のファンには人気の曲であるが、ここでの演奏と歌詞も素敵なもので、また一つ
この曲に名カバーが加わった。それにしても『港が見える丘』を演奏するなんて、
一体このアイディアは何処からきたのだろう。
ジャケットの絵はブルーズではなく、カントリーでも演奏しそうな感じであるが、
金属製リゾネーターを木製に持ち替えてのカントリーを演奏しても似合いそうな彼女である。
それほど多くの支持を得られるジャンルではないが、我が国にあっては得難い個性で
あるので、今後も順調に活動が続くことを願いたい。
>ロジャー・ティリソン作のこの曲はその筋のファンには人気の曲であるが
わたくし、その筋のファンではありませんが、ジェシ・デイヴィスについては”あばたもえくぼ”、”痘痕も靨”のため、この曲は好きです。
彼女のうたは聴いたことがないのですが、ジャケから見るとなんとなく栗山千明嬢に似ているようなので、
演奏はまず間違いないでしょう(笑)。
ところで、”トランプ氏がリンダ・マクマホン氏を中小企業局長に指名すると明らかにした”というニュースを
プロレス者の友人から聞きました。
WEBで調べると、なんでもWWEの元CEOだとかいてあったのですが、
70年代後半くらいまでしかプロレスを知らないわたくしは知らない団体だなと思っていたら、
なんと旧WWWFのことだとわかってびっくりしました。
Undertakeにパイルドライバーをかけられた、ともあってもうひとつたまげたとさ。
このシリーズ、「やらなきゃ、続けなきゃ。」と思っているのですが、つい「ま、いいか。」となりがちで、特に年末商戦で大物の組物が出たり、一年の総括体制に入ると後回しになるのです。来年にはフィニッシュしたいですが、どうなることやら。
栗山さんといえば、公共放送でやっている「コピーフェイス」を見ています。割と好きな芦名星が、ちょっといやな役回りなのが難です。(笑)
そう、WWFがWWEになり、NWAがローカルタイトルに
なり下がった頃からプロレスへの興味が薄れました。
NWAの顔であったハリー・レイスまでがWWEのリングに
登場しましたから、「なんだこりゃ。」でした。