HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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AL JONES / ALL MY FRIENDS ARE BACK AGAIN

2008-05-20 22:14:30 | ROCK
毎月のように様々な復刻CDがリリースされるが、市場に残っている期間が
どんどん短くなっているように感じるのは気のせいか?。
掲載写真のアル・ジョーンズの2枚組CDは、昨年夏頃市場に出たのだが
現在ではどうも生産していないようである。
かくいう私も最初HMVでオーダーしたところ、なかなか入荷せずキャンセル
してアマゾンで購入。後日HMVで検索してみたら「廃盤」と書いてあった。

アル・ジョーンズはたった2枚のアルバムを発表してシーンから姿を消した
こともあって、70年代の英国フォーク好きの人の間では高く評価する人も多い。
(後に98年にアルバムを突如発表する。)
69年の1STはCD化されたこともあるが、すぐに廃盤となったので
探していた人もいるだろう。掲載写真のCDはアルの2枚のアルバム全曲に
シングル、未発表曲にライブと66年から76年までの音源をこれでもかと
詰め込んだアルバム。73年作「JONESVILLE」が初CD化というだけでも
喜んだのに、この密度の高さはちょっと簡単には言葉に出来ない。

とはいっても、楽曲や歌唱は穏やかなもので堅苦しさは無く、一聴して
耳に残るメロディーも多く、フォークとポップスがうまく交じり合った
音である。さてスタジオ録音の数々はそういった具合なのだが、
数曲収録されたライブを聴くと、イメージが変わるのがまた面白い。
基本的に弾き語りなのだが、「BOYS」「THAT'LL BE THE DAY」「LA BAMBA」と
いうある意味スタンダードというかベタな曲を楽しげに演奏されると
あまりにスタジオ録音とのギャップが大きくとまどってしまう。
この手のタイプの英国SSWには珍しく、ブルーズの影響も大きく受けている
ようなので、それらを含めてアルの個性と言えばそうなのだろう。

1STアルバム「ALUN ASHWORTH-JONES」はジャケットが秀逸なので
オリジナル・フォーマットでの再発が望まれるのだが、それでも未発表曲を
多く含むこのCDの価値は高い。今なら中古市場でもそれほど高くないので
気になる方は早めの入手をお勧めする。

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