HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

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SUGAR MINOTT / BUY OFF THE BAR

2006-05-16 22:31:40 | REGGAE
80年代中盤以降のソウルやレゲエに触手が動かない最大の理由が
打ち込みのリズムにある。単調で細かいニュアンスが感じ取れないのが
好みでないところだが、ニーズの違いによってこの打ち込みは
必然となる。

まずは、打ち込みによってドラマーを雇わなくてすむ。
セッションで楽器別に言うとドラマーは高額を持っていくという話を
きいたことがあるが、真偽はさておき、プログラムする人間が他の楽器の音も
打ち込めば、そのパートの経費も浮く。
何より、聴くことも大事だが踊ることに重きをおいた場合、ボトムの
リズムは単調でも構わないが、走ったりもたったりしてはならない。
レゲエにおいてはダンスホールというジャンルがある。その名のとおり
踊るためのもので、だいたい85年以降主体となる、打ち込みリズムが幅を利かせる
一翼を担ったジャンルでもある。

そのダンスホールの中で「親分」的存在がシュガー・マイノット。
掲載写真は84年発表の「BUY OFF THE BAR」。打ち込みに移行する手前である。
トラックもスライ&ロビー、ジャッキー・ミットーら錚々たる面子によるものだ。
名盤と呼ばれるものが多いマイノットだが、このアルバムは今もCDには
なっていない。一般受けしないからか、ニーズがないからか理由は
知らないが、人力によるリズムの嵐の中で歌いこなすマイノットの素晴らしさは
ヴィニール盤で聴くのが相応しい。
A面B面各3曲ずつ収録だが、各曲のあとにその曲のダブが収録されている
ので、都合12曲の収録となる。どうせならA面にオリジナル6曲、B面に
ダブを6曲いれたほうがすっきりしたと思うが、ほとんど曲間なしで
流れるので、流して聴くにも踊るにも(私は踊らないけど)大した問題ではない。

ジャケットを見て欲しい。なんとも男前ではないか。(笑)
ちなみに笑うと前歯がなくて格好わるかったりするが、数あるレゲエの
レコードの中でも「ジャケ買い」候補の筆頭であるとも思う。
えっ?もしCD化されたら・・・?。
もちろん買いなおします。それにしてもジャマイカの再発盤ってなんであんなに
作りが雑なんでしょうねぇ。

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