HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

オレンジ・カウンティ・ブラザーズ / SAME

2005-07-06 19:04:49 | 日本のロック・ポップス
仮面ライダーに出てくる怪人ではない。アルマジロが
テキーラ片手にガンを構えるいかしたジャケットが
印象的なこのアルバムは、オレンジ・カウンティ・ブラザーズの
1STアルバム。76年の発表で久保田麻琴の制作。

カウボーイ・ソングというのがこういうものかどうかは
よく知らないが、昼間は働いて、夜は酒と楽しい音楽、
そして酒場で美人と出会うことを楽しみに生きる男たちの
戯言。今の私はもう少し現実的だがこういった歌に歌われる
事象には今も少なからず、憧れを抱いている。
男の子だから。(笑)

サザン・ロック、ニュー・オリンズ、スワンプ・・・こういった
音やリズムへのアプローチをした先達は当然いるのだが、
もっと荒く、なおかつ気楽に音盤に残すことに成功したのは
これが最初だと思う。この「荒く」というのが肝で、
大雑把ではないだろうが、「ざっくり加減」が気持ちいいのだ。
「夕焼け楽団」で似たようなアプローチを先に開始した
久保田はこのアルバムを制作する際のサポート・メンバーに
ほぼ全ての「夕焼け」のメンバーを動員している。
創り込みと、放り投げっぱなし。この絶妙なバランス加減が
いいアルバムだと思う。これは「夕焼け」が79年にリリースした
名盤「セカンド・ライン」と比べての話だが、同好の諸兄、
「目くじら立てず、潮吹かず」・・・・。(笑)

現行CDは6曲のデモが追加された決定版。
数年前の再発時にディスク・ユニオンで購入した時に
ライブを収録したCD-Rをもらったが日時のクレジットが
なかった。あれはいつ頃のものなのだろう。

”酒の匂い、煙草の煙。これこそ男たちの人生”
もうそろそろ節制が必要な年齢になりつつある現実を
なかなか直視できない私である・・・。

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