国内発売の無いザ・フーの2枚組DVD「AT KILBURN 1977」。
私はamazonで購入したのだがamazonの商品紹介欄にはリージョン1とあって、
「またナニして見るか」と思いつつもとりあえずDVDデッキに入れてみると、
普通に再生できた。何となく得した気分。(笑)
まずはメイン・タイトルになった「KILBURN 1977」。
映画「THE KIDS ARE ALRIGHT」用に撮影されながらも、演奏の不調(主に
キース・ムーンによるもの)のためにお蔵入りになった映像である。
78年のシェパートン・フィルム・スタジオを除くと、実質キース・ムーン
最後のライブと言われている演奏なのだが、77年自体演奏はこの日しか
ない。収録時間が70分ほどであるが、この日のセット・リストは
全て収録されている。前回の最後の演奏は76年10月なので1年以上の
ブランクがあり、キースの不調と相俟って実のところ演奏の出来は良くない。
ピートの苛立ちも顕著で、たまたまハイワットのヘッドに手を伸ばしたら
ローディーの手と触れたのか、イラついてアンプのヘッドを押し倒し
飲み物を入れたカップやタオルを手で払ってしまうシーンがある。
表情も心なしか厳しいし、常にピートを見ているキースを見返すシーンも
少ないように感じる。それでも映像にはザ・フーの当時の真実が映されている
のは間違いないし、その迫力には心躍る。今となってはこのフィルムの
歴史的価値は大きい。
ちなみに映画「THE KIDS ARE ALRIGHT」では、ピートのMCの場面が
ほんの少し使われている。
最新版では「俺にギターをやめろというヤツがいる。」と訳されているが
昔のビデオで見た「俺からギターをとりあげる度胸のあるヤツはいるか。」と
いう訳には「格好いい!」と思ったものだ。
この日の撮影に不満だったバンドは翌78年5月にシェパートン・フィルム・
スタジオで再び撮影に望むのだが、この時の衣装が偶然だろうが
キース・ムーン以外の3人はキルバーンとほぼ同じである。
ジョンのシャツが違うくらいじゃないだろうか。これが最後の演奏になり
キースが世を去ると思うと何か因縁めいた物も感じる。
ボーナス・ディスクのような扱いだが2枚目の「LONDON COLISEUN 1969」も
素晴らしい。演奏の質がキルバーンと違うのは一目瞭然で、バンドの勢いが
全く違い、キース・ムーンの手数の多さとピートとのコンビネーションの
良さが目を惹く。曲が終わってピートとキースが紙コップで乾杯のような
しぐさをするシーンからもこの日の調子の良さがわかる。
キースがステージ前に出てきてジョンと「A QUICK ONE
WHILE HE'S AWAY」の最初のフレーズを歌うシーンでは、歌い終わった後に
ジョンにいきなりキスをするのが印象的だ。唐突なキースの行動にジョンは
苦笑いなのだが。
本編の中で「A QUICK ONE」が途中でカットされるのと、『トミー』の
前半がオミットされているのは、それぞれ映像が切れているのと音声に
不具合があるためであるがボーナス扱いでうまくフォローしてある。
「A QUICK ONE」は音声は完全なので映像の切れている箇所はうまく他の映像を
つなげてあるし、『トミー』のパートは音声の不具合がある箇所を
我慢すれば(ほんの些細な時間です)全て見る事が出来る。
もともとこの映像は作品として発表することを前提に撮影されていたが
照明の問題でフィルムの出来が今ひとつであったこともあり、
お蔵入りになったものだ。
「THIRTY YEARS OF MAXIMUM R&B LIVE」のビデオで「HAPPY JACK」1曲が
収録されたのがこの日の映像の初出となるが、今回のDVDとは
カメラ・アングルがほとんど違うのが面白い。
見所満載の2枚組DVD、字幕つきの国内盤が出るのが望ましいのだが
それまで待てない人は、この輸入版で十分楽しめるだろう。
私はamazonで購入したのだがamazonの商品紹介欄にはリージョン1とあって、
「またナニして見るか」と思いつつもとりあえずDVDデッキに入れてみると、
普通に再生できた。何となく得した気分。(笑)
まずはメイン・タイトルになった「KILBURN 1977」。
映画「THE KIDS ARE ALRIGHT」用に撮影されながらも、演奏の不調(主に
キース・ムーンによるもの)のためにお蔵入りになった映像である。
78年のシェパートン・フィルム・スタジオを除くと、実質キース・ムーン
最後のライブと言われている演奏なのだが、77年自体演奏はこの日しか
ない。収録時間が70分ほどであるが、この日のセット・リストは
全て収録されている。前回の最後の演奏は76年10月なので1年以上の
ブランクがあり、キースの不調と相俟って実のところ演奏の出来は良くない。
ピートの苛立ちも顕著で、たまたまハイワットのヘッドに手を伸ばしたら
ローディーの手と触れたのか、イラついてアンプのヘッドを押し倒し
飲み物を入れたカップやタオルを手で払ってしまうシーンがある。
表情も心なしか厳しいし、常にピートを見ているキースを見返すシーンも
少ないように感じる。それでも映像にはザ・フーの当時の真実が映されている
のは間違いないし、その迫力には心躍る。今となってはこのフィルムの
歴史的価値は大きい。
ちなみに映画「THE KIDS ARE ALRIGHT」では、ピートのMCの場面が
ほんの少し使われている。
最新版では「俺にギターをやめろというヤツがいる。」と訳されているが
昔のビデオで見た「俺からギターをとりあげる度胸のあるヤツはいるか。」と
いう訳には「格好いい!」と思ったものだ。
この日の撮影に不満だったバンドは翌78年5月にシェパートン・フィルム・
スタジオで再び撮影に望むのだが、この時の衣装が偶然だろうが
キース・ムーン以外の3人はキルバーンとほぼ同じである。
ジョンのシャツが違うくらいじゃないだろうか。これが最後の演奏になり
キースが世を去ると思うと何か因縁めいた物も感じる。
ボーナス・ディスクのような扱いだが2枚目の「LONDON COLISEUN 1969」も
素晴らしい。演奏の質がキルバーンと違うのは一目瞭然で、バンドの勢いが
全く違い、キース・ムーンの手数の多さとピートとのコンビネーションの
良さが目を惹く。曲が終わってピートとキースが紙コップで乾杯のような
しぐさをするシーンからもこの日の調子の良さがわかる。
キースがステージ前に出てきてジョンと「A QUICK ONE
WHILE HE'S AWAY」の最初のフレーズを歌うシーンでは、歌い終わった後に
ジョンにいきなりキスをするのが印象的だ。唐突なキースの行動にジョンは
苦笑いなのだが。
本編の中で「A QUICK ONE」が途中でカットされるのと、『トミー』の
前半がオミットされているのは、それぞれ映像が切れているのと音声に
不具合があるためであるがボーナス扱いでうまくフォローしてある。
「A QUICK ONE」は音声は完全なので映像の切れている箇所はうまく他の映像を
つなげてあるし、『トミー』のパートは音声の不具合がある箇所を
我慢すれば(ほんの些細な時間です)全て見る事が出来る。
もともとこの映像は作品として発表することを前提に撮影されていたが
照明の問題でフィルムの出来が今ひとつであったこともあり、
お蔵入りになったものだ。
「THIRTY YEARS OF MAXIMUM R&B LIVE」のビデオで「HAPPY JACK」1曲が
収録されたのがこの日の映像の初出となるが、今回のDVDとは
カメラ・アングルがほとんど違うのが面白い。
見所満載の2枚組DVD、字幕つきの国内盤が出るのが望ましいのだが
それまで待てない人は、この輸入版で十分楽しめるだろう。
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