5月9日
・浅川マキ / ライブ
・浅川マキ / 灯ともし頃
ジャズであろうとブルーズであろうとポップスであろうと。何かの枠というかジャンルの中に
カテゴライズすることで安心することができる、いやカテゴライズしたがる人はいるもので
私にとっては厄介である。そんな人から見れば、格好いいものは何でもロックと言ってしまう
私こそ厄介なのだろうけど。
掲載写真の2枚は浅川マキの数ある深い盤の中でも特に好きな2枚。どちらも凄い面子を
従えてのライブもしくは一発録り。素晴らしいのは押しと退きを皆が心得ていて、音数が
多いような場面でも決してマキの歌の邪魔をしていない処か。勿論マキの歌唱が素敵なのは
言うまでもない。『ガソリン・アレイ』『それはスポットライトではない』の日本語カバーを
聴いてその深さに酒が進む夜である。
5月10日
・ダッチャ / 26号線
・寺尾聰 / Reflections
ダッチャの唯一の盤は73年リリース。あの時代ならではかもしれないが、この盤に
収録された曲に登場する人物は何となく影があって憎めない。バックはココナツ・バンクや
ラスト・ショーのメンバーが担当し、演奏も充実。00年に初CD化されたのだが、
オリジナルのLPとは全く違う曲の並びなのが不可解。
6月にスカパーのTBSチャンネルで、あの「ザ・ベストテン」が再放送されるという。
当時の番組をまるっとそのまま放送してくれると有り難いのだけど。もし、番組をそのまま
放送してくれるなら演歌もアイドルも含めて全部録画しようと思っている。
「ザ・ベストテン」といえば12週連続1位を取った寺尾聰だろうということで、滅多に
聴かない盤を取り出す。「A LONG VACATION」と同じく私にとって81年の天敵。(笑)
ほぼ全てのボーカルをダブル・トラック以上で録音していて、声量と声域の無さをカバー
している、なんて書けば嫌がられるだろうがこれくらいは書かせて欲しい。何せ、この人は
私が中学の時に好きだった娘がファンだった人で、音楽以外でも天敵だったのだから。(笑)
・PINK FLOYD / THE WALL
毎週アニメ「LISTENERS」を楽しみに見ている。毎回、ロック者の琴線を擽る仕掛けが
施されてあって、先々週はプリンス、先週はピンク・フロイドをモチーフにした場面が
多数登場。先週のメインモチーフは「THE WALL」で、その回のタイトルは『GOODBYE BLUE SKY』
であり、他にもアルバム「A MOMENTARY LAPSE OF REASON」のジャケットのような場面や
「ANIMALS」で使われた豚の風船が多数出てきた。そうそう、道路標識には「HATFIELD & THE
NORTH」とか「LA DUSSELDOLF」とか表示されているし。
「THE WALL」や「THE FINAL CUT」はロジャーのソロみたいなもんだろうと、敬遠する人も
いるが私は好きです。(笑)久しぶりに2枚組を一気に聴いたが、心地よい疲労に襲われ
明日はライブ盤を聴こうかな、なんて思ったり。