HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

Oh No! It's A Consolation Prize.

2019-12-23 18:41:22 | ROCK

今年の総括4部門の選出が終わった。例年になく激戦区だったのが「発掘部門」。
私の趣味が変わったわけではないが、例年なら順当に選出されたであろう組物を
次々とリストから外していきながら、「あららら。」と思ったもので。

では、今年落とされた組物の中から幾つかを掲載。つまり、今年の当ブログのロック大賞(笑)
に選出されなかった物ばかりです。写真は全て某所からの頂き。



ビートルズ。「SGT.」と「THE BEATLES」の50周年盤は気に入ったのだけど、
今回は今ひとつ。収録曲が少なすぎ。聴いていて黄金のまどろみに誘われることは
無かったけれど。

キンクスは7インチが4枚付いていて嬉しかったのだけど、改めて「THE GREAT
LOST DAVE DAIES ALBUM」を付けられてもねぇ。個人的にキンクス歴代のアルバムの
中でベスト10に入る盤でもないので贔屓目になれなかったというところか。



キースさんの「TALK IS CHEAP」は我が人生において一番数多く聴いた盤であるが
それ故に、この程度の量で済まされたのが我慢ならなかった。収録曲のアウトテイクが
無かったのも、がっかりした一因。

T. レックスのオリジナル・アルバムの豪華版シリーズも今回で一応の完結。複数の
アルバムを組み合わせたセットがあったりしたが、まずは完結を喜びたい。今回は
ランクインしませんが。



ラモーンズの盤は燃えに燃えた。正式発表された77年12月31日録音のライブ盤
「IT'S ALIVE」であるが、その前3日間の28日から30日のライブを聴くことが
できるのだから。その昔、23曲入りとは知らず日本盤CDを掴んでがっかりした
ことを思えば隔世の感すらある(笑)。

ドアーズの「THE SOFT PARADE」は初めて買ったドアーズのレコードなので思い入れは
強い。派手なアレンジが施された曲が多いので、敬遠されることも多い盤だが曲自体は
いい曲が揃っている。それらの曲をドアーズのメンバーのみの演奏で聴くことができるのは
実に面白い。できれば後からのギターのダビングとかは止めて欲しかった。
『ROCK IS DEAD』完全版が実にしょうもないセッションだったことを白日の下に
晒したことにも意義がある(?)。


今年のザッパのリリースは凄いものがあった。17年に77年録音のハロウィンが
USBスティックでリリースされた時はがっかりして買わなかったが、今回はちゃんと
4枚組CDでのリリース。仮装用のマスクがゴム臭いのはご愛敬。「FRANK ZAPPA
HALLOWEEN 73」の文字が蛍光処理されていて夜中に部屋の中でその文字が浮かびあがる
のが、不気味で良い。(笑)

先日も書いたが、ボウイ様の7インチ箱が3つも出て「あらら、何とかCDにまとめて
くれないかねぇ。」なんて思っていたら5枚組の大箱になって登場。『SPACE ODDITY』は
デモの段階で凄い曲だとわかるのは勿論だが、地味にいい曲が多いことを確認。
このまま英国フォークのSSWとしての道もあっただろうが、そうはいかなかった
原点の記録として素晴らしい。



小出しにリリースされたバンド・オブ・ジプシーズのフィルモア公演。ブートレグで
完全版と称されたものを聴いてきたが、こうして正規リリースされると一安心。

タンジェリン・ドリームの熱心な聴き手ではないが、未発表音源と映像に惹かれたため
この大箱は入手。私がこれを味わいつくすのは、まだ先になりそう。

例年ならこの10枚がそっくりランク・インしても格好がつくのだが、今年はそうも
いかなかった。他にも遠藤賢司やポップ・グループ、キング・クリムズンの組物も
あったのだが・・・。

正に贅沢な1年であったということか。
とういうわけで、今年の正式な「発掘物対象」は後日・・・。

コメント (2)
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