いい加減、ボサノヴァとかサンバを取り上げないと自分でも「何やってんだか。」
という状態なのだが、「ブラジル音楽100選」は蛇行を繰り返す。(笑)
掲載写真は、ブラジルにおける電子音楽の先駆者であるジョルジ・アントゥネスの
編集盤「SAVAGE MUSIC」。副題にEARLY BRAZILLIAN ELECTRIC MUSICと
あるように61年から70年までの様々な録音の中から代表的とされる録音を
集めている。
収録曲は録音年代順に並べられているものの、この手の音楽の最良の
聴き手とはいえない私には、機材の進化も録音技術の進化も特に解らない。
しかしながら、曲が長尺になることで遊び心の占める割合が増えていくとは
感じ取れる。
ノイズの編集や針飛びするレコードをループさせる技というのは、宅録マニアにとっては
最初にトライする必須項目(笑)的な遊びなのだろうが、この所作を一つの曲として
提示して、数多とは言わなくとも幾許かの他人の耳に訴える内容に仕上げるのは
それほど簡単ではないだろう。
ロック者の男気を見せる(笑)ためにも、この盤を100選の中に忍び込ませようと思う。
これもブラジリアン・ミュージック。