山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

US-2とP-3Cの活躍

2013-06-29 03:07:44 | 日記
ニュースキャスターの辛坊さんが、太平洋上で救出されてから1週間が過ぎた。
ヨットで岩本さんと共に太平洋を渡ってアメリカに行こうとしたが、宮城県沖1200Kmあたりのところで急にヨットが浸水したため、救命ボートに乗り移り、海上保安庁に救助を求めたのだそうだ。
原因は、マッコウクジラとヨットが衝突し、その衝撃でヨットに穴があいてしまったらしい。辛坊さんが浸水寸前に、ヨットにとりつけてあったカメラのカードを取りだし、あとでその映像を見ると水面に背びれが写っていたそうだ。マッコウクジラの皮膚はとても厚くて岩のように固いそうで、大きなタンカーのような舟でもへこんでしまうことがあるそうだ。最近はマッコウクジラの数が多くなり、ちょうどこの季節に太平洋上のそのあたりに居るのだそうである。クジラと衝突するとは、想定外の出来事だったに違いない。クジラは、エンジン音などがするとよけていくが、ヨットは音がしないので気がつかないようだ。この経験から、今後はわざと音をたてて航海するなどの対処も考えられる。

ところで、辛坊さんたちは、海上保安庁と海上自衛隊によって救助されたが、報道でもされているように、この救助は非常な危険をかけてのもので大変だった。海上は4mも波で救助するほうも命がけであり、またそのために莫大な経費がかかったため、個人の冒険に税金が使われてよいのかという非難の声も多いと聞く。
しかし、人命救助はお金には代えられないし、助かって本当によかったと思う。辛坊さんが「この国の国民でよかった」と言っているが、まさしくその通りだ。救助に当たった自衛隊の方々の精神にも救援技術にも感服するばかりである。

さて、ここで話題になっているのが、US-2という飛行艇である。これがなくては助けることはできなかった。US2は日本で作られたもの(新明和工業製)で、海上に着水できるというものだ。さすがに日本はすごい。今回のことで、初めてこんな飛行艇があることが注目された。しかも、これまでにも実は何百人と助けているらしい。

先週まで放送されていた日曜ドラマ「空飛ぶ広報室」では、航空自衛隊の広報室で、いかに自衛隊の活動を世間に知ってもらうかと広報室の人たちが頑張っていたけど、今回のことでは、奇しくも海上自衛隊がすごい広報効果になったものだ。

US-2は全長33m、プロペラエンジン4個、最大飛行速度560km/h。
新明和工業という会社は、60年前までは「川西航空機株式会社」という会社だった。創業者の川西氏は、昔、中島飛行機(現在の富士重工)の創業者中島氏とともに日本初の「日本飛行機製作所」を設立したのだそうだ。川西時代から数えると90年になるそうだ。US2の実物を見てみたいものだ。

ところで、ある番組での説明によると、今回の救助では厚木基地からUS-2が2機とP-3Cが2機飛んだという話だ。US2が現場に助けに行く前に、位置を確認するために、まず飛んで行ったのはP―3Cだったとのことだ。
P-3C(川崎重工製)なら私が実物を見たことのある飛行機だ。
P-3Cは哨戒機といって、海の中の潜水艦などの位置も発見することもできる飛行機だそうだ。
以前、横田基地に展示してあった写真を載せておこう。



前から見ると鼻のまわりにヒゲが生えているみたいに見えて、白いネズミのようで親しみのある飛行機だった。

横からみたところはかっこいい。下の写真は、展示を終えて飛び立つところ。



(以前自分が書いた記事があった!「P-3Cだそうです。」)

P-3CとUS2はどちらも日本製の飛行機だ。

US2も機会があったらぜひ実物を見て、写真を撮りたいと思う。