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山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

引っ越し先は
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「お疲れ様」が変なとき

2009-06-02 00:03:38 | 運転・車・道路の事
先日、複数教習の時間、教習を終えて、教官がひとりひとりに教習原簿を渡してくれたとき、教習生のある若い女の子が、自分の原簿を受取ると同時に教官に向って「お疲れ様でした」と言っていました。
これは、日本人では絶対に使わない場面ですね。
確かに、この女の子は日本人ではなく、韓国の人だったのです。日本語は堪能ですが、やはり韓国語のイントネーションがあります。
異国に来て言葉をマスターし、運転免許まで取るのは感心します。
また、日本人の男の子では、教習が終わったときに無言で教官から原簿を受け取っている人もいたりします。それに比べると、「よろしくおねがいします」などちゃんと挨拶をしているし、非常に礼儀ただしいです。

しかし、教えてくれた人に向って「お疲れ様でした」というのは、かなり違和感があります。これは、日本語学校で授業を終えたときなど、私も学生から「お疲れ様でした」と言われて、えっ?と思った経験がありました。
このような場合、日本語教師なんだから、こういうときは「ありがとうございました」と言うもんだと教えるのが当然ともいえますが、自分が当事者となると、なかなかありがとうと言えとは言えないものでした。

韓国では、このような場合、ありがとうではなく、日本語のお疲れ様でしたに相当するような言葉を言うのでしょうか。

なんで、教えてくれた人に向かって「お疲れ様でした」と言うのが変なのかというと、
あとになって「お疲れさまでした」と言うくらいなら、疲れさせるな、ってことかな。
疲れさせた本人は自分だろうってことですよね。
自分が疲れさせた原因でありながら、「お疲れ様でした」などと、他人事のようにいうのは、おかしい。先生の苦労をねぎらう以前に、言うべきことがある。
まず、お礼を言いましょう、感謝を示しましょうってことですね。

う~~ん
教習所の先生は韓国の人がこういう間違いをしがちだということがわかっているかな。
やっぱり、「えっ?」って思ったかもしれませんね。
私は、同じ教習生の一人で、もはや日本語教師でもないから、「こういう場面では、ありがとうございましたって言ったほうがいいですよ」と教えて差し上げようかどうかと思いつつも、やっぱり言えませんでした。

この人は、個人で教習を受けているときもいつも教官に「お疲れ様でした」って言ってきたんでしょうね。複数教習の時に、日本人がみんな「ありがとうございました」って言っているのを聞いて、そのうち気がついてくれるでしょうか。
私は、この人の前で、先生に「ありがとうございました」と言い、この人に向って「お疲れ様でした」と言いましたが、使い分けに気がついてくれたかな。

でも、韓国の人はこういうとき先生に向って「お疲れ様でした」と言うことがよくある、と日本人のほうが理解しているならば、それはそれでいいのかもしれず、日本人と同じ使い方をしなさいと強制することもないとも言えます。
この人が、失礼な心の人でないことは、誰にも通じているのですから。

でも、やっぱり、「えっ?」という違和感はないほうがいいですよね。
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