フジテレビの中村屋スペシャル特番を見て泣かされて忠臣蔵の感想記事アップができない。長い長いタイトル「日本中が泣いた!笑った!中村勘三郎 襲名公演家族が支えた664日全記録」。
最近TV番組のチェックが甘く、帰宅して新聞のTV欄で発見!すぐに録画予約も入れてビデオ録画しながら、CMになると台所、始まるとTVの前と行ったりきたりしながら見てしまった。
一昨年の歌舞伎座での襲名公演にも何度も特番があり、ナレーションはお馴染みの森光子さんと先日「ひばり」で観たばかりの益岡徹が分担。NY公演前に景気づけのための番組だろうと思いつつ見始めると、冒頭から源左衛門さんの最後のあたりからだったのでいきなり涙腺決壊状態に陥った。
昨年8/30に「松竹大歌舞伎十八代目中村勘三郎襲名披露」と銘打った全国巡業公演の夜の部を板橋で観た。その時の口上で3人の門弟さんの襲名のご挨拶もあり、源左衛門さんのご挨拶がつっかえられたのでオヤ体調が悪いのかなと気になったことをありありと思い出してしまった(その時の記事はこちら)。
その日に東京で膝のリハビリ中だった勘太郎が源左衛門さんを訪ねていたのだった。リハビリ中の勘太郎に巡業先から源左衛門さんがハガキをくれ、勘太郎も長く苦しいリハビリのつらさや不安を吐露する返事を書き、それへの励ましの手紙がまたくるというやりとりがあったのだという。
ここでも胸を打たれる。TVがこういうところまでおっかけているというところもすごいが、この中村屋へのおっかけはフジテレビがずっと続けていることなのでできてしまったことなのだろう。
それにしても先代勘三郎から三代に仕える門弟として、膝の故障と闘う若い勘太郎をここまで気遣っていたなんてスゴすぎる。本当に家族のような一体感を感じた。
あちこちのブロガーさんが書いていらした京都南座での千穐楽の涙涙の口上の場面も観ることができた。仁左衛門丈が勘三郎さんは亡くなった源左衛門さんの写真を胸に入れて舞台をつとめられたと紹介され、彌十郎さんが大泣きしながらの口上。頭を下げている黄色い裃姿の中村屋の三人のアップで涙がボトボト落ちるところまで追うカメラ。感心しながら私ももらい泣き。最後の勘三郎丈が楽屋の鏡台の置いてあった額入りの遺影を出して客席にも見せて紹介した。紹介した仁左衛門丈もしっかりと千穐楽というタイミングをみはからっての打ち合わせなしの紹介。これは信頼関係のなせることだと見ていた。
中村屋関係の芸談などの文庫本は何冊も読んでいるし、こういう番組も何度も観ていると、中村屋の活躍はやはり応援したい気持ちが強まる。
中村屋発祥の地、名古屋市中村区での私立高校の体育館を改造しての公演。高校生たちの舞台を観ての劇的な変化にも胸を打たれる。若者の心もひきつけた中村屋の取組み・舞台はやはり素晴らしいと思う。
勘太郎・七之助兄弟もまた頼もしいと思った。弟の不祥事の際は兄が頑張り、兄の怪我での休演には弟がやるしかないと身体を張ってカバーした。本当にいい兄弟だなぁと思った。
こうして亡くなった源左衛門さんの想いをも引き継いで、中村屋は皆一丸となって前へ前へとすすんでいくのだろうと思った。
NY公演まではとてもとても行けないけれど、成功を祈っている。
《余談》
見始めてすぐに実家の母から電話が入る。以下、そのやりとり。
「見てる?」「見てるよ」「やっぱり。あの膝のお医者さん、私も診てもらってる先生でクリニックの貼紙に先生が出演って書いてあったんだよ」「けっこう二枚目の先生じゃない」「そうなんだよ、よく診てくれるし」
なるほど、東京の病院だけじゃなくて実家のある町のクリニックの診察ももっていらっしゃるみたいだ。母と久しぶりに歌舞伎で盛り上がれてよかった。
最近TV番組のチェックが甘く、帰宅して新聞のTV欄で発見!すぐに録画予約も入れてビデオ録画しながら、CMになると台所、始まるとTVの前と行ったりきたりしながら見てしまった。
一昨年の歌舞伎座での襲名公演にも何度も特番があり、ナレーションはお馴染みの森光子さんと先日「ひばり」で観たばかりの益岡徹が分担。NY公演前に景気づけのための番組だろうと思いつつ見始めると、冒頭から源左衛門さんの最後のあたりからだったのでいきなり涙腺決壊状態に陥った。
昨年8/30に「松竹大歌舞伎十八代目中村勘三郎襲名披露」と銘打った全国巡業公演の夜の部を板橋で観た。その時の口上で3人の門弟さんの襲名のご挨拶もあり、源左衛門さんのご挨拶がつっかえられたのでオヤ体調が悪いのかなと気になったことをありありと思い出してしまった(その時の記事はこちら)。
その日に東京で膝のリハビリ中だった勘太郎が源左衛門さんを訪ねていたのだった。リハビリ中の勘太郎に巡業先から源左衛門さんがハガキをくれ、勘太郎も長く苦しいリハビリのつらさや不安を吐露する返事を書き、それへの励ましの手紙がまたくるというやりとりがあったのだという。
ここでも胸を打たれる。TVがこういうところまでおっかけているというところもすごいが、この中村屋へのおっかけはフジテレビがずっと続けていることなのでできてしまったことなのだろう。
それにしても先代勘三郎から三代に仕える門弟として、膝の故障と闘う若い勘太郎をここまで気遣っていたなんてスゴすぎる。本当に家族のような一体感を感じた。
あちこちのブロガーさんが書いていらした京都南座での千穐楽の涙涙の口上の場面も観ることができた。仁左衛門丈が勘三郎さんは亡くなった源左衛門さんの写真を胸に入れて舞台をつとめられたと紹介され、彌十郎さんが大泣きしながらの口上。頭を下げている黄色い裃姿の中村屋の三人のアップで涙がボトボト落ちるところまで追うカメラ。感心しながら私ももらい泣き。最後の勘三郎丈が楽屋の鏡台の置いてあった額入りの遺影を出して客席にも見せて紹介した。紹介した仁左衛門丈もしっかりと千穐楽というタイミングをみはからっての打ち合わせなしの紹介。これは信頼関係のなせることだと見ていた。
中村屋関係の芸談などの文庫本は何冊も読んでいるし、こういう番組も何度も観ていると、中村屋の活躍はやはり応援したい気持ちが強まる。
中村屋発祥の地、名古屋市中村区での私立高校の体育館を改造しての公演。高校生たちの舞台を観ての劇的な変化にも胸を打たれる。若者の心もひきつけた中村屋の取組み・舞台はやはり素晴らしいと思う。
勘太郎・七之助兄弟もまた頼もしいと思った。弟の不祥事の際は兄が頑張り、兄の怪我での休演には弟がやるしかないと身体を張ってカバーした。本当にいい兄弟だなぁと思った。
こうして亡くなった源左衛門さんの想いをも引き継いで、中村屋は皆一丸となって前へ前へとすすんでいくのだろうと思った。
NY公演まではとてもとても行けないけれど、成功を祈っている。
《余談》
見始めてすぐに実家の母から電話が入る。以下、そのやりとり。
「見てる?」「見てるよ」「やっぱり。あの膝のお医者さん、私も診てもらってる先生でクリニックの貼紙に先生が出演って書いてあったんだよ」「けっこう二枚目の先生じゃない」「そうなんだよ、よく診てくれるし」
なるほど、東京の病院だけじゃなくて実家のある町のクリニックの診察ももっていらっしゃるみたいだ。母と久しぶりに歌舞伎で盛り上がれてよかった。
京都南座の千穐楽の涙涙の口上。千穐楽というタイミングをみはからった仁左衛門丈も素晴らしい。中村屋のみんなにエールを送っているみたいでした。
歌舞伎界を熱く支えている関係者全ての方をこれからも応援したい気持ちが強くなりました。
こちらからもTBさせて頂きました。
TVを見て涙涙涙・・・泣いてしまいましたね。
源左衛門さんとリハビリ中への勘太郎くんへの励ましの手紙のやりとり。
源左衛門さんのご遺体に兄弟揃って紋付を着せている姿。
京都南座の千穐楽での涙の口上。こうして、書いていると思い出して、
また、ジーンと心打たれてしまいますね。
これからも、勘三郎さんの活躍を期待し応援したいと思いました。
★麗さま
>今時の高校生達が目をキラキラさせて......ここですよね、中村屋の情熱あふれる取組みで若者の心を動かすという本当に難しいことをなしとげていることに感動します。そこから次につなげていくのはもっと大変だと思うけれど、信じて努力を続けていくことしかないと思います。
「三人連獅子」の毛振りは私もスゴイと思わず拍手してました!
★yukari57さま
>長いお弟子さんが多いことを考えても、先代から中村屋は居心地いいんでしょうねえ......中村屋関係の芸談その他を何冊も読みました。先代のお天気やぶりはものすごかったんですが、情にあふれていた人間性もすごいと思った。そういうのに惚れこんだお弟子たちがたくさんいたのだと思います。当代も情にあふれてますからやっぱり人をひきつけるんだと思います。
★真聖さま
>勘三郎さんはやはり魅力的な役者さん♪......私もひきつけられている口です。「殿のちょんまげを切る女」も感想書きますからね(^O^)/
★みゆみゆ様
フジTVがとにかく定点で録画体制とっているようですからね。長い間にそういう信頼関係が築かれている中でつくれた番組だと思います。
素直に泣かされるのもたまにはいいものです。小山三さんにはもっともっと長生きしてほしいなぁと祈ってしまいました。
★かずりん様
ダンナ様にも感動していただけたようで、私の情報がお役に立ってよかったです。事前アンケートに「頑張りたまえ、中村くん」の男子高校生、勘三郎さんに読まれるなんて思わなかったでしょうね。実際に会った時の恐縮ぶりが可愛かったです。かずりんさんが中村屋でなくフレンドリーに「中村さんち」と書かれていたので若い彼の顔を思い出してしまいました。
私の場合、千秋楽の涙涙・・・を先に見ていて
何のことやら???だったのですが、
千秋楽後、いろいろとぴかちゅう様から
教えて頂いていたので
さらに感動して見れました。
奇跡・・・が、ほんとうに起きて欲しかったです(涙)
それにしても、中村さんちには感動♪
かなり盛り上がっている私です♪
源左衛門さんお亡くなりなられたんですね。
寂しいです。
勘三郎さんはやはり魅力的な役者さん♪
再放送があればその時は録画しようと思ってます。
今時の高校生達が目をキラキラさせて、
歌舞伎を楽しんでいる姿に感動してしまいました。
親子3人揃っての「連獅子」の毛振りが、
見事にピッタリと合っていたのに感動し、
TVに向かって拍手をしちゃいました。(笑)